コマセマダイ釣り上達のポイントを解説しています。

コマセマダイ釣りがうまくなりたい方へ

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いつでも通用する必殺技などない

『マダイ釣りが上手な人は自分が知らない必殺技を知っているのだ』そうイメージしている初心者の方は多いと思います。 この見方はまったく間違いとは言えないのですが、でもちょっと違います。 初心者の方が「しぶい時にはどうしたら釣れるの?」と質問されるのもやはり同じ意味でちょっと違います。 恐らく『釣れない=しぶい』と一括りにされているのですが、『釣れない』という現象にはその時々で様々な原因があり、 だから対処法もその時々で違うというのが実態なのです。

ひとつの例で考えてみましょう。その時期は非常に重い仕掛けが有効であるという知識を持って重い仕掛けで釣りに臨んでいました。 ところが周りの人は釣れるのに自分には全然アタリが来ません。困った末に隣の人に訊いてみると、今日はマダイの活性が高く浮きがいいから軽い仕掛けで当たっているよとの事。 実際軽い仕掛けに変えてみたら当たりが出て最後に何とか顔を見ることはできました。

『釣れない=しぶい』と考えているとこういう日は大外ししてしまう可能性があります。マダイが浮きすぎて当たらないのですから。

この釣り人はこの時期には重い仕掛けが有効であるという知識を持っていました。でもマダイが浮いてくるなら軽い仕掛けが当たるかも知れないという知識は欠けていました。 でもその知識を持っていたとしても釣れたかどうかはわかりません。この日はお天気がよく風も波もなく潮も普通に流れ、適度な濁りも入っていました。 そういった周りの状況から推測して、マダイがかなり浮いてくるかも知れないと考える習慣がなければ重い仕掛けにしがみついてやはり同じ結果になっていた可能性があります。

『知識』と『考える習慣』は、釣りがうまくなる両輪です。どちらか一方だけを充実させても十分ではないのです。

釣りは釣行を重ねていきさえすれば自然に上達するというものではありません。意識して『知識』と『考える習慣』を身に着けていくようにしましょう。

基本的な知識を身に付ける

『知識』を増やすのは比較的簡単です。以下の2つを利用するだけでもビギナーを脱することは可能です。

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考える習慣を身に付ける

『考える習慣』を身につけるのは一朝一夕というわけにはいきません。基本的に実際に考えながら釣行を重ねたり、他の釣り人と会話したり、 そういう事で少しづつ身に付いていくものです。『考える習慣≒経験』と言ってもいいかも知れません。全然違う分野ですが英会話の勉強では、 ネイティブの人と会話する機会を持ったり英語のラジオを常に聞いたりして脳内に英語の回路を作ろうと努力します。 それと同じで脳内に『釣りの回路』を作っていくために地道な努力が必要だと思います。

ある一つの例をご紹介します。船長が「タナを2mゆっくり下げてください」とアナウンスしました。 Aさんは釣れないからタナを下げたなと思って、とりあえず仕掛けを再投入しようと巻き上げを始めました。 Bさんは浮きが悪くてタナを下げるんだなと思って、言われた通り、でもゆっくりではなくすぐに2m下げました。 Cさんは2mしか下げないという事とゆっくりという事からしてマダイが近くまで浮いてきているなと判断して、 落とし込みの要領でゆっくりと2m下げていきました。 ほんのちょっとした事なんですけど、考える内容の違いで行動に違いが出ました。 自然相手ですからこの時にどれが正解かというのは事前にわかりませんが、長期で見れば上達具合に差が出てくると思います。

製造業の仕事をされている方はPDCAサイクルというのをご存知かと思います。 Plan(計画)Do(実行)Check(評価)Act(改善)のサイクルを継続的に回していくことで業務を改善していく手法です。 釣りの上手な人はこれと同じ事をやっています。 釣れない理由を仮定して対応策を考え(Plan)対応策を試行し(Do)結果を考察し(Check)さらに改善(Act)につなげます。 うまい人も実は地味な事をやっているのです。そういう意味では面倒くさがらないというのも大切なことかも知れません。 うまい人は釣れない時こそ忙しいです。

あるお一人のお客さんの事をお話します。この方は非常にうまいです。でも特別な事はなに一つやっていません。 使っている知識はそれこそこうゆう丸のホームページに書いてあるようなことが多いです。ところがその知識を活用するセンスが抜群なのです。 どういう時にどういう知識を組み合わせるかの判断が優れているのです。『考える習慣』の重要性を体現されている方です。

うまい方って色々いらっしゃいますが、面白いのはそれぞれスタイルが違うということです。誘い方にこだわる方、仕掛けにこだわる方、 先の例のように総合的な判断力で攻めていく方、皆さんそれぞれ自分のスタイルを持っています。 一口にうまいと言っても実はかなり種類や幅があるし、間口が広いんですね。

いきなり考えろと言われても困りますよね。どこから手を付けたらいいのか取っ掛かりさえもつかめません。最初の内はどうしたらいいかいくつかあげてみます。

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