船釣りでのコマセマダイ釣り(コマセ真鯛釣り)の再投入のサイクル・待ち時間についてご説明しています。

コマセマダイの再投入のサイクル(待ち時間)について

時々お客さんから、マダイ釣りにおいてコマセを撒いてから仕掛けを上げるまでのサイクルはどの位の時間がいいのか? というご質問をいただきます。

通常初心者の方には、投入して7~8分待って当らなければ回収してやり直しですよ、と説明しています。 でもこれはあくまでも何もわからない初心者の方のための説明です。

初心者の方は一度仕掛けを上げてしまうと再投入までに時間がかかるでしょうから、あまり頻繁に上げない方がいいのではないかと思います。 でも潮が速いなどコマセが出やすい状況において、あまり長く入れっぱなしにしても不利になるでしょう。 その辺の兼ね合いで考えた結果です。その後様子を見てもっと長くしたし、もっと短くしてもらうこともあります。

実際のお客さん(初心者ではない方)の釣りを見ていると、これより短い方も長い方もおられると思います。 計測しているわけではありませんが、感覚的に大体5~10分位でしょうか。

以下、3つの観点に基づいて、待ち時間について考えてみたいと思います。

  1. コマセが残っているかどうか
  2. 付け餌が残っているか
  3. 釣れるタイミング

コマセが残っているかどうか

コマセがビシに残っているならつめ直す必要がないわけで、コマセの減り具合で決めるということです。

ベテランの方は、この位の潮の速さでこの位の波でこの位のビシのセッティングでこの位のコマセの振り方なら、 大体この位の時間でコマセがなくなるというのを経験的に持っています。(逆にコマセの減り方で潮の速さを推測もしています。) それをベースに当日の状況に合わせてコマセの振り方やビシのセッティングを変えていって、その日の釣りを組み立てていってるようです。 自分なりのサイクルの目安は持っていると思いますが、必ずしも常に目安どおりではないと思います。

誤解しないでいただきたいのは、潮が動かないなどの理由でコマセが殆ど出ない状況ならばコマセは残っているから、 ずっと仕掛けを入れっぱなしでよいという事ではありません。コマセが全然出なければそれはそれで問題ですから、 コマセを意識して振る必要があるでしょう。 活性が高くコマセにガンガン反応する状況ならば積極的にコマセを振っていくという事もあるでしょう。 そうなればコマセの減り方も違いますからそうそう長く入れっぱなしにはできないですよね。 コマセの使い方との兼ね合いにもなるわけです。

余談ですが、私は操船を優先したいので、自分で竿を出していてもほったらかしの事が多いんです。 だからコマセは全く振らずに自然にポロポロ出すだけという事が多いです。 それで15分以上もそのままにしていて、突然ガツンと当ることもあります。またコマセを全然つめないで釣ることもあります。 これは(大変恐縮ですが)周りのお客さんが撒くコマセで釣りをしているということです。でもこれって馬鹿にできないんですよ。 隣の人がコマセを振ったり、仕掛けをを上げたり(残ったコマセがこぼれ出る)したタイミングを意識すると、いい事があるかも知れません。

付け餌が残っているか

餌取りが多い状況ならば、そう悠長に待ち続けていたら付け餌がない空バリが水に浸かっているだけで無駄に時間を費やしてしまいます。 餌取りが多そうだと感じたら少し早めに上げてみて付け餌を確認し、それでもとられているなら次はもう少し早くしてみる、 というのはよくやられている事です。

釣れるタイミング

以前こんなことがありました。お一人だけどうしても釣れない。とても上手な人なんです。原因は仕掛けを回収するのが少しだけ早すぎて、 たまたまタイが浮いてきたタイミングに仕掛けが海中に入っていないことでした。仕掛けが入っていない間はどんな名人でも魚は釣れませんよね。

その日は活性が低くてコマセを撒いてからタイが浮いてくるまで時間を要していたのです。そこで、それとなく状況をアナウンスしたら、 即座にタイミングを合わせてしっかり釣果を上げておられました。

まとめ

待ち時間というのは、標準的な時間を自分なりに決めておくのとは別にその時の状況に応じて変えてみる必要もありそうです。 この場合待ち時間そのものだけに注目するのではなく、コマセの振り方や誘い方など攻め方全体の中の一要素として考えた方がいいかも知れません。 やはり大事なのは、その時のタイの状況に釣り人が合わせてやるということなのでしょう。

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