魚探・探見丸の画面の見方をご説明しています。

魚探(探見丸)画面の見方

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動画でも解説しています

魚探画面の基本

魚探画面の見方の説明図

まず魚探の画面の基本的な見方を説明します。

縦軸は水深

画面の縦軸は水深を表します。画面左端に小さな目盛りと数字(20、30、…)が書いてありますよね。 これによって、このポイントの水深はどの位あるのか、魚の反応はどの位の水深にあるのかがわかるようになっています。

画面左下にやや大きめの数字(50.2)が書かれています。これは現在の船の真下の水深が50.2mである事を表しています。

横軸は時間

画面の横軸は時間を表しています。画面は常に左へ左へとゆっくりスクロールしていって、常に右端には最新の反応が表示されます。 ですから左に行くに従って古い情報ということになります。

画面の右側に魚の反応があれば右側の人がチャンス、とか勘違いされる方がおられますね。それは間違い。 画面に反応の出た魚が、船の右にいるのか左にいるのか、前にいるのか後ろにいるのか、それはわかりません。 それはソナーの機能であって、魚探の機能ではありません。音波の照射範囲に魚がいれば、 それをすべて合成した上で反応として表示されるのです。

反応の強さ

魚探に出る反応は、その強さによって色が変わります。大抵は赤が一番強くて、次がオレンジ、黄色、水色…と段々弱くなっていきます。

固いもの、厚みがあるもの、大きい物ほど強い反応となって表れます。ですから海底はもっとも強い赤い反応で画面に映ります。 魚も大物ほど強い反応になります。

但しご注意いただきたい事があります。ほんの小魚であっても、魚探の感度を上げればオレンジ色に映る事もあります。 大物でも感度を下げれば水色の反応になることもあります。 探見丸の場合は船長が親機の方で感度調整していて、お客さんは感度調整できません。 なるべくベストな感度になるよう気をつけていますが、ポイントの水深によっては映り方が変わることもありますので、ご承知おきください。

ボタン:上記の魚探画面をもう一度見る

海底の状態

海底はくっきりと真っ赤に水平の線になって表示されるので、すぐわかります。 船がゆっくり流れていって根や漁礁の上を通ると、根の高さの分だけ海底の線がボコっと盛り上がります。

上の図では、3m位の高さの根が写っています。固い岩なので赤い反応がそこだけ厚みがありますね。右端ではなく中央付近に映っているので、船は根の潮上から流れていって、少し前に根の上を船が通過し、今現在船は根の潮下にいるということです。

波やうねりがあると船が上下するため、実際の海底が平坦であっても、魚探に表示される海底のラインは波打ったようになることがあります。

ビシの反応

水深25m付近にずっと一定に映っているのはビシです。

ボタン:上記の魚探画面をもう一度見る

魚の反応の出方

魚①の反応は、水深48m位(底から3m位)の、根の潮上に単体の魚がいた事を表しています。すぐに反応が消えていますから、船が魚の上を通り過ぎたか、魚が船下から逃げて行ったようです。

魚②の反応は、根の潮上、水深45m前後の付近に、小魚の群れがいたことを表しています。

魚③の反応は、水深46m付近の根の潮下に大きな魚がいたことを表しています。

魚④の反応は、2匹の魚です。点ではなく軌跡として映っており、しかも画面右端にもまだ反応が出ています。 少し前から船の下に入ってきて、船についてきており、今も船の下にいます。いずれもコマセに反応して浮いてきており、 1匹は上昇中で、もう1匹はコマセを食ったのかそれとも途中で警戒したのかわかりませんが、海底へと下がっていきます。

魚種別の映り方

マダイの魚探反応

魚探画面の見方の説明図:マダイの映り方

典型的なマダイの映り方です。底から数mのところでしばらくフラフラしながらついてきていましたが、コマセに誘われて急激に上昇してきています。 最初に上昇した1匹はコマセだけを食ってすぐに落ちていきましたが、後からの2匹はまだ上昇しており、ハリス10mであれば射程距離に入ってきており大チャンスです。 マダイの反応の特徴は以下の通りです。

下の写真は探見丸ではなく魚探の画像ですが、マダイが浮いてきたところです。

魚探画像-マダイが浮いた時の反応

最初は底から2m位のところでフラフラしていたのが、ある時点で浮き始めました。 マダイの反応の一番上で大体底から15m以上浮いています。 活性がもっと高ければ、浮上する角度はもっと急激(つまり速いスピードで)になります。

下の動画は2月のコマセマダイ釣行の魚探画面です。

この時期は色んな種類の魚が混じった反応の中からマダイを浮かせて釣るというパターンが多く、これもそのパターンの一つです。 エサ取りも多くて、マダイが浮いてしばらくすると遅れてエサ取りが集まっています。

次の動画は1月のコマセマダイ釣行の魚探画面です。

この日はマダイの活性が低く、高いタナでマダイだけを浮かせようとしても、浮いてくるのはエサ取りばかり。 仕方なくマダイが浮いてくるギリギリのラインまでタナを下げました。当然エサ取りも混じっています。 しかしたまにやる気のある個体が食いにきてくれます。

次は3月のコマセマダイ釣りの動画です。魚探画面とファイトシーンを組み合わせています。 青物も少し交じるので100%マダイではありませんが高いタナまで浮いてくる日でした。

ウマヅラの魚探反応

マダイ狙いであっても、エサ取りの反応を見極められるかどうかで釣りの効率がだいぶ違ってきます。ここでは代表的なエサ取りであるウマヅラの反応をご紹介します。

魚探画面の見方の説明図:ウマヅラの映り方

ウマヅラは、ビシ下に縞模様のようになって映る事が多いです。浮いてきた後はマダイのように下に落ちていったりしません。 浮いてコマセに集まった後、一定の水深にとどまって離れないのでしょう。

イワシなどの小魚の群れの魚探反応

魚探画面の見方の説明図:小魚の群れの映り方

イワシなどの小魚の群れは、雲のように厚みをもって表れます。このそばに大型魚が着いていることもあるので、注意が必要です。

青物の魚探反応

青物は反応のパターンが他種類あります。ここで説明してないパターンも色々あります。

魚探画面の見方の説明図:青物の映り方

左上の反応はコマセマダイをやってる時に青物が襲来した時の反応です。突然コマセに群れで突っ込んできます。上方から来ることが多いです。

左下の反応もコマセマダイをやってる時ですが、この手の反応はヒラマサが多いです。一見マダイのように浮いてきますがあまり上まで浮いてこない事が多いです。

右上の反応はジギングの時に時折見られます。何人かが同時ヒットする時にこんな反応が出ていることが多いです。

右下の反応は、活性の低い時や大物が底付近にいる時です。ちょっと見ただけでは青物かどうか分かりづらいです。

太刀魚の魚探反応

太刀魚はその形状と垂直姿勢から、魚探に映りにくい特徴を持った魚です。実際、何の反応も映っていないのに釣れるということもしばしばあります。 映り方も色んなパターンがあるので、少し例を見てみましょう。

魚探画面の見方の説明図:活性の高い太刀魚の映り方

これは非常に活性が高く、釣れる可能性が高い時の映り方です。一目瞭然ですね。

魚探画面の見方の説明図:活性の低い太刀魚の映り方

活性が低い時は、ほんの小さな点や、細い線のようになって映ることもあります。まだ暗い時間帯は割りと釣れているのにこのような反応になることもあります。

魚探画面の見方の説明図:浮いてこない太刀魚の映り方

浮いてこない時は底付近に雲のように薄い反応で映ることもあります。また底べったりに張り付いた反応になることもあります。

プランクトンの魚探反応

魚探画面の見方の説明図:プランクトンの映り方

中層で弱い反応が帯状に出っぱなしになっている場合は、プランクトンの可能性が高いです。 タチウオ釣りでは、タチウオ自身の反応がなくても、プランクトンの反応付近で当たることがよくあります。

実はコマセもこのように画面に映ることがあります。オキアミもプランクトンですからね。 みんなでコマセを振った直後に帯になって映りますが、しばらくすると徐々に消えていきます。

コマセマダイ釣りにおける魚種の見分け方

コマセマダイ釣りで魚探(探見丸)を使っておられる方は多いです。でも活用できてる方はそう多くはないように思います。 その原因の一つは、出ている反応が何の魚なのかよくわからないということ。ここではコマセマダイ釣りにおけるマダイと他の魚の見分け方についてご説明します。

マダイとエサ取りの見分け方

マダイとエサ取りを見分ける4つのポイント

見分けには大きく4つのポイントがあります。

  1. 反応の挙動
  2. 活性による力関係
  3. 魚体のサイズ
  4. 実釣でのエサのとられ具合

反応の挙動

上でマダイの反応の出方を説明しましたが、コマセマダイ釣りではノッコミ時期を除く大抵の場合はまず底に反応が現れて、それがどこかの時点で摂餌のために上昇してきます。 そして食べるとすぐに底に向かって下降します。連続して摂餌する時でも底まで戻らないまでも数m下降してからまた上昇して、とジグザグの動きをします。 ウマヅラなどは上昇したきり宙層にとどまったまま摂餌します。まずはこの動きでエサ取りと見分けます。

マダイのノッコミ時期はこの判断法が使えない事がしばしばあります。まず一つはマダイのタナが高いために魚探の音波の照射範囲から外れる事。 これはもう仕方ありません。 もう一つはフグのノッコミ時期に重なり、大きいフグがマダイのような挙動をするケースがある事。これはエサのとられ具合で判断する必要があります。

ビシ周辺に反応が付きっぱなしになって離れない時はエサ取りがかなり多い状況です。

活性による力関係

マダイの活性が高い時はマダイがいる時はエサ取りは出てきません。力関係によるものだと思います。 活性が低いけれどまだ釣れる芽がある時はマダイとエサ取りが同時に出てくる事もありますし、 エサ取りが出てくる直前のほんの一瞬やエサ取りの反応の周囲だけマダイが出てくるという事もあります。 極端にマダイの活性が低い時はエサ取りしか出てこないか、エサ取りも出てきません。

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魚体のサイズ

それなりの型のマダイであれば探見丸のアキュフィッシュ機能で魚体長が40cm以上の反応が混じるはずです。20cm前後の反応ばかりならエサ取りの可能性が高く、 もしくは小型のマダイばかりかも知れません。 ただし上昇中のマダイは本来の体長よりもだいぶ短く表示される事が多いのでその点は注意してください。

アキュフィッシュ機能のない場合でも反応の強さ(表示色)である程度判断することもできます。

実釣でのエサのとられ具合

上記3つのポイントでマダイとエサ取りの判別がしにくい時は、実釣でのエサのとられ具合を見て判断しましょう。

反応はあるのにエサがとられない場合や、 オキアミの頭だけがとられる場合(活性の低いマダイはハリまで勢いよく吸い込む事ができず口内にたまたま入ったオキアミの頭だけ食われる)は、マダイの可能性が高いです。

これを意識して釣りをする事で、反応の見方が徐々にわかってくるという効果もあります。

青物の群れ

コマセマダイ釣りをやっていると青物の群れに悩まされる事もあります。

活性の高い青物の群れは、魚探画面の上方向から出現して急下降してきたり、突然宙層に団子状にゴチャっと出てきたりします。しばらく宙層にとどまった後、フッと消えてしまいます。 このトリッキーな動きと、あと魚体長はそこそこの大きさがあるのでアキュフィッシュ機能のサイズ表示で判断できると思います。

ヒラマサだけは、マダイのように底周辺でウロウロした後に上昇して食うという事が多いような気がします。

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