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船釣りでの熱中症予防
水分と塩分を十分にとる
最も重要な予防法は適切な水分の摂取です。こうゆう丸では、夏場は最低でも3リットルは飲み物を持ってきてくださいとお願いしています。 アルコール以外で3リットルですから間違えないようにしてください。アルコールは利尿作用があるので水分補給には向きません。
喉が乾こうが乾くまいが定期的に水分を摂取することをおすすめします。釣りに夢中になると喉の渇きなど気づかないこともあります。 飲み物のタイプにもよりますが、飲んでから体内に吸収されるまで多少の時間がかかることもあり、喉が乾いてからだとタイミングとしてはちょっと遅いというケースもあり得ます。
スポーツドリンクは吸収が早い点はいいのですがほとんどの製品が糖分を相当に多く含んでいます。 スポーツドリンクに限らず糖分を多く含む飲み物はあまり飲みすぎると体調を崩してしまう可能性もありますので、それらばかりにならないようにお気をつけください。 カフェインの過剰摂取もよくありません。カフェインにも利尿作用があります。水や麦茶をメインにしていただいてスポーツドリンクも少し加える位が無難だと思います。
単に水分を補給するだけだと、発汗により失われたミネラルを補給できずに体液が薄まってしまい、これもまた体調を崩す原因となります。 夏場にコンビニでよく売られている塩分の入った飴も携行され、適宜摂取されることをオススメします。
起床時は睡眠中の発汗により水分が不足している可能性があります。起床から乗船までの間に一度水分補給をしておいていただいた方がいいと思います。
船上は何か足りないものに気づいても簡単に取りに戻ることはできません。予め十分な量の飲み物をご準備ください。
暑さを緩和するグッズ
暑さを少しでも緩和することも熱中症を予防するために大事です。ここでは便利なグッズをご紹介します。
麦わら帽子
麦わら帽子は通気性がいいし、日差しを遮る面積が通常の帽子よりも広くていいです。おすすめです。
冷却タオル
水に濡らして軽く絞ってから振ると気化熱による冷却効果が表れるタオルがあり、比較的低価格で売られています。 温まってきたら、また水に濡らすところからやり直せばまた冷却効果が復活します。 首に巻いておいたりすれば暑さ対策になります。
コロナ対策でマスクを着用するのが普通になっていますが、無理に炎天下にマスクをかけて熱中症になるのも困ります。 この冷却タオルで口を覆って首の後で縛れば簡易マスクになっていいですよ。暑くなったら濡らせばいいです。
日傘、ビーチパラソル
日傘やビーチパラソルを持参されるお客様もおられます。日陰になるとだいぶ違うそうです。 こうゆう丸では、夏場に船の前部に日除けを設置しますが、うまい具合に自分が日陰に当たるかどうか、日差しの方向や船の向きにより不確実な面があります。 その点、日傘やビーチパラソルは自分専用ですからその都度自分のいいように角度や位置を調節すればいいので、使い勝手はいいです。
ビーチパラソルは、他のお客さんに迷惑にならなければ水を入れて重くするベースを使っていただいてもいいですし、 ロッドスタンドを座席に装着してそれに竿部分を通すというやり方もあります。
ただし、風がある時や船が高速航行する時などは危険がないように、また他のお客さんに迷惑がかからないように十分ご注意をお願いします。 基本的にはそういう時は畳んでいただいた方がいいと思います。
船備え付けのオケ
船に備え付けのオケがあります。 通常は釣れた魚を一時保管するためのものなのですが、お一人のお客さんがこれに海水を張って素足を入れていたところ非常に快適だったそうです(笑) 想定外の利用方法ですが、熱中症になるよりはずっとマシですから、お試しいただいてもいいですよ。
夏場の服装
夏場の服装に関しては、下記の関連記事をご覧ください。
船上で不調を感じたら
少しでも体調に異変を感じたらすぐに船長にお伝えください。他のお客さんに迷惑がかかるかも知れないなどと考えてはいけません。 厳しい言い方かも知れませんが、悪化して倒れてしまったらそれこそ迷惑というものです。軽く考えずに早めに教えてください。
時折年配のお客さんが疲れを感じて休ませて欲しいと言われることがあります。そんなレベルでも気軽にお伝えください。 そういう時は操縦室内が日陰なのでそこに入っていただいて少し休んでいただいたりもしています。
熱中症の比較的初期の症状は以下のようなものがあるそうです。
- めまいや顔のほてり
- 筋肉痛や筋肉のけいれん
- 体のだるさや吐き気
- 汗のかき方がおかしい。汗の量が多い、少ない。
- 体温が高い。皮膚の異常
参考:熱中症ゼロへ
場合によっては上記の冷却タオルも備えていますし、経口補水液も少々用意しています。