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根がかりの防止
マダイ釣りやアジ釣りのように海面からタナをとる釣りでは、指示ダナを守ってさえいれば、 根がかりすることはほとんどありません。問題は底からタナをとる釣りの場合です。 注意すべきポイントは2つです。
ポイント1:底に仕掛けを着けたままにしない
底に仕掛けを着けたままにしない。これは当然根がかりしやすくなりますし、 他のお客さんとオマツリしやすくなります。
初心者の方は仕掛け(オモリ)が底に着いている事に気づけないケースがあるようです。 慣れた人は竿先の動きを見ているとそれが分かるのですが、その動きが波によるものなのか、魚によるものなのか、 それとも底に仕掛けが当たっていることによるのか、初心者の方には見分けが付きにくいようです。
参考まで下記の関連記事にて、波による竿の動きと仕掛けが底に着いた時の動きを比較して説明していますので、 よろしければ御覧ください。
ポイント2:マメに底を取り直す
マメに底を取り直す。起伏のあるポイントでは、マメに底を取り直すことが鉄則です。 そうすることで底の形状に合わせてタナをキープできるし、根がかりも少なくなります。
根がかりした時の対処
根がかりの対処法を動画でも解説しています
クラッチを切って道糸をフリーにする
根がかりした場合、まず竿が折れないようにすることが大事。船は潮の流れに乗って少しづつ移動しているので何もしないでいると、 残ろうとする仕掛けと動こうとすると船によって竿がどんどん無理に曲がっていき、最後は折れてしまいます。
電動リールや両軸リールの場合は、根がかりをしたらまずリールのクラッチを切って道糸が出るように下さい。 この時、指でスプール(道糸が巻いてある場所)をおさえてからクラッチを切るといいです。 急激に糸が出てグシャグシャに絡んでしまうのを防げます。
スピニングリールの場合はベイルを返して、道糸をフリーにしてやります。
根がかりを外すことを試みる
そして、スプールおさえたまま竿を上げ下げして、道糸を緩めたり張ったりすると外れることがあります。 緩める時は糸フケができる位に十分に緩めて下さい。
根がかりを切ることになれば、ゴミを海中に残すことになってしまいます。できる限り切らずに外していただくようお願いいたします。
外れなければ引っ張って切る
何度やっても外れない場合は、タオルや手袋等で手を保護した上で、手で引っ張って仕掛けを切って外して下さい。 怪我をしますので素手ではやらないでください。手袋と言っても軍手みたいな毛羽たったタイプはやめた方がいいです。 手に道糸が食い込んでしまって急いで道糸を外したい時にまとわりついてなかなか外れてくれないので危険なのです。
根掛かりを切る時、実は下の写真のような専用の道具もあります。 マダラ釣りなんかのように仕掛けの糸が太い場合は手で切ろうと思ってもなかなか簡単に切れるもんじゃありません。 そういう時は道具を使いましょう。
上の写真は市販の製品です。
下の写真は船長がいらなくなったシリコンシーラントの容器にビニールテープを巻き付けて自作したものです。 適当な太さの塩ビパイプを30cm位に切ってビニールテープを巻いてもいいと思います。
7回位巻き付けてから、手で引っ張って引き切ります。3回位だと摩擦が足りなくて巻き付けた糸が滑ってしまいます。 滑ってしまうと摩擦熱でそこで高切れしてしまいます。最低7回位巻き付けた方がいいですよ。
切る時の注意
前述したように、できるだけゴミを海中に残さないようにするのは大切なマナーです。 もし切らざるを得ない場合は、できるだけ低い位置で切れるように気を使ってください。 道糸よりは仕掛け(ハリス)で切るように。仕掛けの中でもできるだけ低い位置で切れるようにです。 これには道糸よりも仕掛けが弱くなるように、仕掛けの中でも下の方が弱くなるように予め作っておかなければいけません。
リールのそばで道糸をハサミでプツリというのはやめていただきたいです。 ゴミを多く残してしまう事になるだけでなく、他のあるいは将来の釣り人に対しても邪魔をすることになってしまいます。