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バックラッシュが起こる原因
バックラッシュというのは、リールのスプール(リールの中で道糸が巻いてある円筒状の部分)が勢いよく回って、 道糸がぐしゃぐしゃに絡まってしまうことです。
道糸が出て行くよりも速くスプールが回ってしまう状態になった時に起きてしまいます。
バックラッシュが起こりやすいのは、仕掛けを投入する時と、根がかりの時だと思います。 以下、それぞれについて防止策をご説明します。
仕掛けを投入する時
仕掛けを投入する時にうねりや波があると、バックラッシュが起きやすくなります。 糸が出るスピードが速くなったり遅くなったり変化するのに対してスプールの回転が追随できないからです。
そのような時は、指でリールのスプール(道糸が巻いてある所)を押さえて、 軽くブレーキをかけながら落とすといいです。
またリール自体にもブレーキがついています。 ブレーキを調整するつまみがついているはずなので、これを回して調整する事ができます。 強く調整すればクラッチを切ってもブレーキがかかって糸はゆっくり出ていくようになります。 つまみの位置については、電動リールの場合はこちらを、 両軸リールの場合はをご覧ください。
ブレーキをかけることにより、糸の出が遅くなった時に、スプールの回転も遅くしてやることができ、 バックラッシュを防ぐことができます。
根がかりした時
船は通常潮に流されているため、根がかりするとどんどん道糸が引っ張られてしまいます。 そこで竿が折れないように道糸をゆるめる必要がありますが、 そのためにリールのクラッチを切った途端、スプールが勢いよく回ってバックラッシュしてしまいます。
この時も指でスプールをおさえてブレーキをかけた状態で、クラッチを切るようにして下さい。
バックラッシュを直す方法
バックラッシュを直す方法をご説明します。船でのバーチカルの使用前提でPEラインが対象です。竿とリールはロッドキーパーにかけておいてください。
まずクラッチを切って、できるところまで道糸を手で引き出します。レベルワインダーの先からですよ。 道糸の太さが3号以上なら途中で引っかかって止まっても多少力を入れて強く引き出してもいいです。2号以下だと摩擦で糸が弱るのであまり力を入れ過ぎないようにしてください。
糸の絡みでそれ以上引き出せなくなったら、指でスプールを少し手前へ巻き戻し、道糸の出を止めている原因の糸を見つけます。その糸を今度はリールの上の方へ引き出します。 引き出していくとその内にパラッと絡みがほどけた感じになりますので、そうしたらスプールを指で押えて少しブレーキを掛け、またゆっくりとレベルワインダーの先から糸を引き出していきます。
それを地道に繰り返す内にバックラッシュは直ります。