コマセマダイ釣りにおける魚とのやり取り(アタリからタモ入れまで)を映像を基に解説します。

コマセマダイ釣りのやり取り(アタリからタモ入れまで)

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このページでは、のっ込み時期のマダイ6.5kgを実際に釣り上げる映像を基に、 アタリからタモ入れまでの一通りのやり取りの方法、注意点などを解説しています。 映像を見ながら下の解説文も合わせて読んでいただくと、よりわかりやすくなると思います。

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マダイとのやりとり



マダイがかかる竿は残念ながら画面上には映っていません。一番手前に見えるお客さんよりもさらにカメラ側のお客さんの隠れている竿にあたります。

[00:20]置き竿にあたります。当ってからグイグイと突進していくので、竿を持って立てただけでほとんど向こうアワセになっています。 竿を持ったときに右手はリールよりもだいぶ先のほうを持っていますね。こうすると相手がどんな大物でも竿をコントロールしやすいのです。 しばらく走らせて、最初の突進が止んでから電動の巻上げを開始しています。

[00:29]魚が大きくまたオマツリの危険性があったので、船長が隣のお客さんの竿を少し後方に避けてもらっています。 場合によっては仕掛けを一度上げていただくようにお願いすることもあります。

[00:37]しばらく電動の巻上げをしたまま、両手で竿を支えています。時々魚が突っ込んで道糸が出されていますが、 ハリスが太めでドラグも適切に設定されているので心配いりません。

[02:05]電動巻上げが止まる前に、注意しながら竿をキーパーにかけています。道糸を手で手繰っている途中まで電動は回っています。 こういうやり方もあるんですよ。竿をかける時に、および電動巻上げが止まる瞬間に、ハリスが緩んでばれないように配慮しています。

[02:16]竿を立てて道糸を手に取ります。のっ込み時期のマダイはこの後もまだ突っ込みますので注意が必要です。

[02:30]ビシをバケツに入れる前に左手でテンビンの長い方の枝を持っています。バケツに入れる瞬間にハリスを緩めないように配慮しています。 この後、マダイの引きに合わせてハリスを持った手を前に送ったり、手の中でハリスを滑らせたりして、ハリスが切れないように注意しながら たぐっていきます。

[02:35]バケツに入れたビシをもう一度手に持ちました。これ以上魚が引っ張れば、ビシがバケツに引っ掛かってハリスが切れてしまうので 念のための準備です。必要ならビシを離して再度海中に入れてもいいです。

[03:08]マダイがこちらを向いたときにハリスを手繰り寄せます。ハリスが緩んでもいけません。たるませず且つ無理をせずに手繰ります。

[04:03]タモを持った船長は、最初釣り人の向こう側で準備していましたが、魚の動きを見て手前側に移動してきました。 ですがすぐにまた向こう側に戻ります。 タモ入れをする人は魚と釣り人の間に入るようにします。

[04:30]すくう瞬間まで一度もタモを水につけていません。魚がおびえるからです。すくうその時だけズバッとタモを入れます。 もちろん魚の頭側からすくいます。映像だと魚の方からタモに入ってきているようにも見えますが、釣り人と船長がタイミングを合わせているので このように自然にタモに入るのです。

[04:34]タモを立てたまま魚を持ち上げます。タモを横にすると魚が大きいとタモが折れてしまうためです。

ワラサがかかったら

ワラサとのやりとり

リールを巻いている間は

マダイは突っ込んでは止まり、突っ込んでは止まりするので、止まる時に巻き上げればいいのですが、 ワラサ等の型のいい青物の場合はそうはいきません。青物は突っ込んでいない時もむこうを向いてゆっくり泳いでいるので、 マダイの時と同じやり方では巻き上げるチャンスがなくて全然上がってこないのです。

巻き上げるチャンスを自分で作る必要があります。具体的には突っ込みが止まったら、即座に竿で持ち上げて魚をこちら側に向かせること。 こちらを向いている時は抵抗のしようがありませんから、その時にできるだけ巻き上げます。 こっちを向いているのに巻き上げられない時や、突っ込んでいないのにこちらを向かせられない時はドラグをわずかづつ締めてください。 無理をしてはいけませんがドラグが緩すぎるとと、相手が疲れているのに一定水深を行ったり来たりでらちがあかない状態になってしまいます。

相手がマダイの時はバレを防ぐためにポンピングを推奨していないのですが、青物の時はポンピングを使いましょう。でないとなかなか上がってきません。

ハリスを手繰る時は

リールを巻き終えてハリスを手繰る時も注意が必要です。ハリスが4号以下なら無理はできません。魚が突っ込んだら無理に止めずに糸を送ってやります。 魚が止まったらハリスを引いてこっちを向かせ急いでできるだけ手繰ります。その繰り返しで寄せてきます。

タモ入れをしてもらうには魚の頭を水面に出してやらなければいけません。泳いでいる状態ではすくうことはできないのです。 必ず魚に空気を吸わせるようにします。また、魚をタモの方へと誘導させるようにしましょう。

ワラサの見分け方

ワラサに限らずかかった獲物が青物かどうかを判断しなければいけません。 青物の引きの特徴は次の通りです。

「横に走る」に関しては、のっ込み時期のマダイや、大型も横に走ることが多いので、絶対とは言えません。 マダイは下に突っ込むとよく言われますが、必ずしもそうとは言えません。ハリスが横にフケている状況で食えば、そのフケている方向に突っ込みます。 浅いポイントで食えば根の方へと突っ込むこともあります。

「突っ込んでいない時も重い」に関しては、青物は突っ込んでいない時でもゆっくり尾びれを振って前進しようとしているためです。 でもマダイであっても相当の大型だとやはり常に重みがあり、絶対とは言えません。

比較的確度の高い判断ポイントは「途中突っ込む方向が変わる」になると思います。マダイは最初から最後まで突っ込む方向が変わることはほとんどありません。 しかし青物はほとんどの場合、途中で何度か突っ込む方向が変わります。

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