どこでハリスをたぐればいいのか
リールを巻き終えて、ビシをバケツに入れた後、ハリスをたぐります。 細かいことですが、どこでハリスをたぐったらいいでしょうか。
①は、ビシをバケツに入れた後、一旦ハリスを竿の下から通して左側に持って行ってたぐることになります。 かかっている魚が大きくてまだ暴れる場合、そんな事をしていたらバレてしまうかも知れません。 このやり方はいけません。
②は、左右がふさがっています。これもやはりかかっている魚が大きくてまだ暴れる場合、魚の動きに対応できずにバレてしまうかも知れません。 また小さい魚を抜きあげる場合、竿や道糸に魚が当たってばれるかも知れません。このやり方もダメです。
③が、もっとも安全です。
①も②もやってる方、結構いらっしゃいます。普通に釣りしている場合は大して困ることはないんです。 でも問題は、一生に一度の大物がきたような時に起こります。そして後悔することになるのです。 普段から③のやり方で癖をつけておいた方がいいですよ。
ハリスのたぐり方
まず最初に正しいたぐり方をお見せします。
左右の手を交互に前へ持って行ってハリスをつかみ、たぐっていきます。常にハリスのテンションを維持できますし、 魚の急な動きにも対処しやすいです。
次はあまりよくないたぐり方です。
これは右手でハリスを持ってそのまま動かさずにガイドの役目をさせて、左手だけでたぐるやり方です。 これだと左手でハリスを持ち直す時にハリスのテンションが失われてばれる可能性があります。 また両手でたぐるやり方に比べて遅いので、空の仕掛けを上げる時に無駄に時間がかかります。
もう一つよくないたぐり方です。
これは交互に左右の手を使う点はいいのですが、手が逆手になっています。 これだと急な魚の動きに対処にしくくてばれる可能性が高まります。
魚がかかっている時
ハリスをたぐっている時は、ハリスの走る方向や魚の動きを目で追いましょう。
魚が船下に潜っていった時は、ハリスが船にこすれて切れないよう手を伸ばしてください。 こすれているようなら、あまり無理にたぐらないようにそのまま耐えていると、その内に魚は反転して船の下から出てきます。
座席に座ったまま船べりにハリスをこすりながらたぐるのは良くないです。自分では一定スピードでたぐっているつもりでも船の揺れでハリスのテンションが不安定になっていますからバレやすくなるのです。
空の仕掛けを上げる時
空の仕掛けを上げる時は、リールを巻き終えたら急いで仕掛けをたぐって、早めに船上に上げてしまいましょう。 仕掛けを水面付近でいつまでもフワフワ漂わせていると、船のスクリューに巻き込まれたり、他のお客さんに迷惑をかけることがあるのです。