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サングラスの必要性
お天気のいい日は上からだけでなく海面からも照り返しがあってかなり眩しいです。なくても釣りはできますができれば欲しいのがサングラスです。 40歳過ぎたら白内障の予防のためにもサングラスをかけた方がいいですよ。
因みにもう一つサングラスには大事なメリットが。ジギングやタイラバ、ひとつテンヤ等の釣りでは、万一水面で魚から外れたジグ等が飛んできても目を守ってくれる可能性もあります。
船釣りに適したサングラスを選ぶ
可視光線透過率
海上の眩しさ防止目的ですと可視光線透過率30%以下のものがいいと思います。船長は朝日に向かって船を走らせることもあり眩しさ軽減重視で12%のものを使用しています。
UVカット率
UVとは紫外線のことです。UVは白内障などの目の病気の原因となります。UVカット性能は目を守るためにとても重要です。UVカット率は最低でも99%以上のものを選びましょう。 レンズの色の濃さとUVカット性能はまったく関係ありません。色が濃くてUVカット性能が低いレンズですと、光量が少ないために瞳孔が開いたところへUVが入り込むためかえって目に悪いのです。 UVカット率の製品仕様は必ず数字で確認してください。
偏光レンズ
偏光レンズとは不要な反射光を取り除いて視界をクリアにするレンズです。海面の乱反射を抑えて水中が見やすくなります。 こうゆう丸の船釣りの場合は水中に見えてる魚を狙ったり水中の岩や海藻などを見極めてポイントをチェックしたりということはほとんどないので偏光レンズは必須ではありません。 でもメリットとしては、海面のギラつきが抑えられるために、アタリを待つ時に竿先が見易いですし、道糸のマーキングも見易くなります。 あと、タモ取りの時に水中の魚が見易いということも挙げられます。
隙間の少ないものを
海上は上下左右どこから光が来るかわかりません。メガネフレームはなるべく顔にフィットして隙間が少ないものを選びましょう。 特にサイドや、サイド下方向(海面からの反射を遮る)の隙間が少ないものがいいです。 上方向の隙間は帽子を被れば解決できます。サングラスをかける時は帽子は必ず着用しましょう。 レンズが湾曲して顔の側面までも覆ってくれるスポーツタイプや、目の周りを覆うようなデザインのゴーグルタイプ、レンズが大きくツルが太いタイプなどがオススメです。
サングラスをかけると光量が少ないので瞳孔が開きます。そこに隙間から紫外線が入ると目によくないのです。隙間の多いサングラスは実際かなり目が疲れますよ。
サイドシールド
既にサングラスをお持ちの方で、船で使ってみたけどやはり隙間から光が入って疲れるという方にはちょっと面白いものがあります。 『サイドシールド』というものです。船長は下記のようなものを以前に装着していました。
ミドリ安全という会社(工事現場とかで使うアイテムを扱ってる)が販売しているサイドシールドです。既存のサングラスに取り付け可能です。 一つ目のはゴムバンドで取り付けるので大抵のフレームに使えますが時々ずれます。二つ目は溝にはめるので細く真っ直ぐなツルじゃないとはまりませんがズレにくいです。
これらも一定の効果はありました。でもまだ隙間が結構あるので横や下から光が入ることがあり、若干不満が残りました。そこで今使っているのはこういうものです。

ファブリックなのですが中に薄いアルミのプレートが入っているので形を自由に調整できます。『Action Optics』という海外のブランドの製品です。 ネットで見つけた千葉の眼鏡屋さんにお願いして通販で購入しました。これはサングラスをかけている時の安心感が段違いで満足しています。 この製品自体をネットで探してみたけど国内の通販ではヒットしなかったですね。その千葉の眼鏡屋さんが個人で輸入してるのかも知れません。
かけ心地の調整
メガネ屋さん以外のお店で買うとかけ心地の調整ができません。短時間の使用ならいいのですが船釣りの場合は長時間かけ続けることになります。 そうするとちょっとした締め付けが頭痛につながったりすることがあるのです。なので調整をしてくれるようなお店で買うことをオススメします。
安い樹脂製のフレームは一度かけ心地の調整をしても、しばらく使ってる内にまた元に戻ってしまうものがあります。私はそれで痛い目に遭ったことがあります。 2週間位は問題なかったのですがその内頭痛でかけていられなくなるんですね。購入される前にお店の人にそういう可能性がないか事前に確認した方がいいと思います。
元々メガネをかけている方へ
元々メガネをかけている方は、予算的に合うならば度付きサングラスを作った方がいいと思います。 ただ比較的高価ですし、しかも視力が変わったらレンズを変えなければいけないのでまたお金がかかってしまいます。
ちなみにzoffなどのメーカーで、普通のメガネレンズの上に偏光レンズを装着する仕組みのサングラスが出ています。レンズの数が多いのでその分重くはなりますが比較的安価ですし、視力が変わっても普通のレンズの交換になるのでやはり比較的安価なようです。
他に度付きサングラス以外に安く済ませる方法が3つほどあります。 予算的にはこれらの方が断然安いので使用感と値段とどちらを重視するかですね。でもあまり安すぎるのは特に紫外線カット性能が表示通りなのか心配な気はします。
帽子のツバに前から装着するタイプのサングラス
サイドからの光で見にくいし目が疲れます。顔のサイドの大きい隙間から紫外線が入ってくる不安があります。
オーバーグラス
メガネを覆うようにもう一つ大きめのメガネをかける形のサングラスです。しっかり目を覆って紫外線の侵入を防いでくれますよ。ただメガネ2つかけることになるので長時間だと重いです。 それとこれを買うならちゃんとした店舗で買わないとかけ心地の調整ができないので使用感が悪いことがあります。
メガネに上から引っ掛けるタイプのサングラス
手軽ですね。でもこれもやはり長時間だと重さが気になって場合によっては鼻が痛くなるかも知れません。フレーム自体は普通のメガネなのでサイドからの紫外線の侵入に不安があります。
オススメのレンズ
船長オススメはTALEXです。非常に自然な視界が得られます。(私はサングラスをかけている事を忘れてそのまま家に帰ること数度。) 一日中かけていても目が疲れません。価格は高いですがそれだけ品質も高いです。扱ってる店舗が限られるのでリンク先からお近くのお店を探してください。
サングラスのメンテナンス
海で使用した後は毎回きちんとメンテナンスしてくださいね。でないと、寿命が短くなりますよ。
とは言っても、難しいことはありません。基本的には洗浄するだけで十分です。でもいくつか注意することがあります。私が気をつけていることを以下にご説明します。
- 海で使用した場合はレンズクリーナーなどでなく、水で全体をじゃばじゃば洗った方がいいです・洗浄は水で行ってください。お湯だと汚れは落ちやすいかも知れませんが、コーティングが剥げる可能性があります。
- 水だけで落ちない汚れは洗剤を使います。洗剤は中性のものを使いましょう。レンズやコーティングを傷めないためです。私は中性の食器用洗剤を使っています。
- いきなりこすってはいけません。砂ぼこりや塩の結晶がレンズを傷つけてしまいます。流水で砂ぼこりなどを流してから、洗剤を使って優しく洗いしましょう。傷防止のコーティングがないレンズなんかだとホント簡単に傷ができますから注意してください。
- 洗い終えたら、メガネ用の布や柔らかい紙で優しく水滴を拭き取ります。私はこすらずに紙をそっと触れさせて水を吸い取っています。水滴を残さないように。拭き終えたら日陰で乾燥させてから収納します。
夏に暑い車内に放置したりするとサングラスが変形してしまうことも。変形しなくても寿命は縮まります。ご注意を。