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小さい子にとって骨は危険
私のこどもが小さい時にマダイの料理を食べさせたのですが、残ってた骨が喉に刺さってしまい、 それを機にこどもは魚があまり好きでなくなってしまいました。
釣り好き魚好きの大人からすると『魚に骨があるのは当たり前』でしょうけど、 やはりこどもが小さい内は気をつけないいけませんね。
骨の構造を知っていればさばくのも楽になるし、骨を取り忘れることもなくなります。 ここでは特に残りやすい骨についてご説明します。
残りやすい骨はここ
マダイを例にご説明しましょう。マダイを横からみたところ。

ここに骨がこのように通っています。骨の数は適当です。頭の骨などわかりやすいところは省略しています。

緑の骨は大きくてわかりやすいので問題ないと思います。残りやすくて要注意なのはオレンジで示したA~Cまでの3種類の骨です。
A ヒレの根元の骨
この骨は正しく3枚おろしが出来ていれば残ることはありません。まだ不慣れな内は注意してください。

これはマダイを3枚におろしたところです。問題なく3枚おろしが出来ているのでヒレの根元の骨はついていません。 もし残っていればオレンジで囲ったところに骨が残りますので確認してみてください。
B 内蔵を囲む骨
この骨は魚の左右両側から内蔵を包むようになっている比較的柔らかい骨です。

オレンジで囲ったところにその骨があります。通常は包丁で身ごとまとめて削ぎ切るようにします。時間があればトゲ抜きで一本一本抜くと美味しいところが身に残っていいです。

削ぎきった後です。削ぎきった部分の両端に骨が残っていないか、また削ぎ切るために包丁を入れ始めた部分に骨の先端が残っていないか確認してください。
C 背骨から横に出る骨
いよいよ最も気をつけるべき骨に取りかかります。背骨から何本も横に突き出ていた短い骨です。

破線の囲まれた部分(マダイの身にもうっすら赤い線がありますね。ちょうどそこです。)を指でなぞってみてください。 トゲのような骨が何本も突き出ているはずです。これを全部取り除かねばなりません。
骨抜きで一本一本抜いていってもいいですし、ちょうど破線の部分に包丁を入れて身ごと帯のように取り去ってもいいです。 骨抜きで抜いていく場合は、抜き漏らしがないかどうか、必ず指の腹でなぞって確認してみてくださいね。
トゲ抜きタイプ(ピンセットタイプ)の骨抜きだとマダイのこの部分の骨は途中で滑ったりしてなかなかうまく抜けません。 プライヤータイプのものも市販されているので、うまくできない方はこちらを試してみたらいいと思います。 ホクトの『骨抜き名人』という製品。ちょっと値は張るのですが便利ですよ。