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本記事はこうゆう丸での釣りを前提に書かれています。他の条件下では通用しない内容もあるかも知れませんのでご注意ください。
ハリスは傷みによって切れる
ハリスが切れる原因にはドラグの締め過ぎ、タックルバランスの悪さ、 というというようなことも考えられますが、 この記事ではその辺は除外して、ハリスの傷みに焦点を当てています。
ハリスが傷んでることに気づかずに放置して、いざ魚がかかった時にハリスやリーダーがプツンといくことって時々あるんです。 正直これはもったいない。しかもそういう時の魚は型がいいことが多いわけで…。 予め注意していれば防げるバレなので、是非下記を参考にしていただきたいと思います。
傷や傷みを発見したら、その部分を切って結び直したり、ハリスを交換したりしましょう。
以下、『ハリス』とは『リーダー』も含む意味となります。ひとつテンヤやタイラバ、ジギングも対象となります。
ハリスが傷む様々な原因と対処法
ハリスが傷む原因には様々なものがあります。以下ではよくある代表的な原因とその対処法を説明していきます。
ハリスが傷む原因1:魚の歯やヒレによって傷つく
魚がかかった時に歯やヒレがハリスに当たって、ハリスが傷つくことがあります。
特にハリを丸呑みされると、魚の歯がハリスに当たることが多いんですね。 呑まれやすいケースとしては、マダイ釣りでの小型のマダイ・ハナダイ、アマダイ釣りでのアマダイ・レンコダイ、エソ、根魚全般があります。 ハリを呑まれたら必ずハリスをチェックしてください。結び目のほんの際が傷ついてたりして気をつけないとわからないケースもあるのでよく見てくださいね。
特にハリを呑まれてもいないのに傷ついているケースもあります。ファイト中に魚のエラやヒレが当たったことが原因です。 一応魚が釣れたら呑まれていなくてもサッとチェックはした方がいいかも知れません。
歯の鋭い魚だとちょっと触れただけで傷がつくので、呑まれてなくてもハリスが傷むことがあります。タチウオ、サワラなどがその代表格です。 これらがいる時はマメにチェックしてください。特にタチウオジギング・エサ釣りや青物ジギングの時は気をつけてください。
ハリスが傷む原因2:根掛かり
根掛かりした時は当然仕掛けが傷んでいる可能性が高いわけで、必ずハリスをチェックしてくださいね。
泳がせ五目やオニカサゴ、ジギング、ひとつテンヤ、タイラバなどで特に根掛かりが起きやすいです。
ハリスが傷む原因3:オマツリ
他のお客さんとオマツリした時にハリスが傷むことがあります。 傷つくというよりもキンク(折れたりねじれたりしてクセがつく)したりパーマになったりします。 これもハリスの強度は落ちてしまいます。それにその部分は水中で見えやすくなってしまうのでその点でも良くないです。 ただちにハリスを交換した方がいいと思います。
自分で手前マツリさせた時も同様になることがあるのでご注意ください。
ハリスが傷む原因4:魚の引き
魚の引きによってハリスの結び目に負担がかかって弱ってきます。これは見た目には全然わからないことが多いです。 なので大きめの魚を釣った時は結びをやり直した方がいいと思いますし、 そう大きい魚でなくても何匹か釣ったならやはり結び直した方がいいと思います。
以前、コマセマダイ釣りでお客さんが実験として試しにハリの結び直しをやらずに釣り続けたところ、 1kg前後のマダイでそう大きくはなかったのですが、 7枚目ほどでハリスがハリの結び目から切れてしまいました。やっぱり気をつけた方がいいです。
大物への対策として、結び目を編み込みで補強しておくという手もあります。 ジギングやひとつテンヤなどであれば、リーダーを金具に結んだ後、余った糸の端でハーフヒッチを繰り返し行い結び目への負担を軽くすることができます。 エサ釣りでもハリを結ぶ時に編み付け用の糸も用意しておいて、ハーフヒッチで編み付ければやはり結び目の負担を軽減できます。
ハリスが傷む原因5:船に擦れる
特に青物がかかった時ですが、巻き上げてきて水面近いところまで来てもまだ魚は抵抗して泳ぎ回ったりします。船の下に入り込むと船にハリスが擦れて傷むことがあります。
もしまだ竿を持っている状態であれば、竿を船の外側下方に向けて張り出してリーダーが船に擦れないようにした方がいいです。 もしハリスを手で手繰っている状態ならば、できる範囲で手を伸ばしてやはりハリスが船に擦れないようにしましょう。
以前ジギングでリーダーが船に擦れたのを放置していて、次に大きいのがかかった時にプツンと切れてしまったことがあります。ご注意を。
ハリスが傷む原因6:足で踏んでしまう
ハリスをデッキに置いている時に足で踏んでしまうと当然ながら傷んでしまいます。 自分のハリスを踏まないのはもちろんですが、トイレに行く時などに他のお客さんのハリスを踏まないように十分を気をつけくださいね。
ハリスが傷む原因7:プライヤーで挟んでしまう
釣り上げた魚からハリを外す時、プライヤーを使う方が多いですよね。 プライヤーでハリだけをつかめばいいのですが、結び目やハリスをつかんでしまうことがしばしばあります。 これはもうそこが傷んでしまいますね。
プライヤーを使う時はハリスに触れないようにする事。またはプライヤーを使わずにハリ外しを使うのもオススメですよ。
ハリスが傷む原因8:結び方が悪い
ハリスやリーダーを結び時、特に締め込む時ですが、摩擦熱の発生に気をつけてください。摩擦熱はハリスを弱らせます。 摩擦熱を極力発生させないために、締め込みは徐々にゆっくりと、必要に応じて唾液などで湿らせてから締め込むなどの工夫が必要です。
実はそもそもどんなに上手な結び方をしても、結び目のところでハリスの強度低下は必ず起こります。 力が加われば結び目が締まって、ハリスに無理がかかりますからね。 しかしどの程度の強度低下が起きるかは結び方の上手下手でだいぶ変わってくるのです。
上手な人が結んでも起きてしまう強度低下を減らす方法があります。 ジャンプライズが発売している『ズルイんデスUV』。
接着剤のようなものなのですが、結び目を固めることで力が加わっても締まらないようになるんだと思います。 私も試してみましたが実際効果はあります。 ドラグもちゃんと設定してるのに大きいのがかかるとよくハリス切れを起こしてしまうという方は試してみたらいいと思います。
UVライトで硬化するのですが、UVライトをお持ちでない方は『ズルイんデスUVスターターキット』を購入してください。 これには専用UVライトが付属していますので。
ハリスが傷む原因9:ハリスの保管方法が悪い
ハリスは高温や紫外線によって劣化します。ナイロンラインなら水分によっても劣化します。
釣りをしている最中、ハリスのスプールを外に出したままにしていませんか?直射日光によって劣化しますよ。 雨や波しぶきにあたれば劣化しますよ。
釣り車の中に釣り道具を置きっぱなしにしていませんか?位置にもよりますけど夏なんかかなり高温になりますよね。 熱で劣化しますよ。
あと、これは保管方法とはまた違う話ですが、よくわからないブランドの安いハリスを使う時は十分注意してください。 ハリスの強度にバラつきがある事があります。1本のラインの中でも途中で強度が落ちるところがあったりします。 ある程度名の通ったブランドでも安い製品はその心配があります。細いハリスほどいいものを使った方がいいですよ。