船釣りでのアジ泳がせ釣りの仕掛け、釣り方、食べ方・料理法など。

アジ泳がせ釣り(泳がせ五目)のページ

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アジ泳がせ釣りの概要

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こうゆう丸では夏季にアジ泳がせ釣りをやっています。泳がせは月3回しかやっておりませんので、ご注意ください。

活きた小アジを餌に高級魚を狙います。巷ではまず売ってない白身魚の王様キジハタ(大好評の中華蒸しを是非!)をはじめ、 ヒラメ、ソイ等の美味しい魚が釣れます。

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非常にライトな泳がせ釣りです。超大物狙いの泳がせ釣りではありませんので(たまに大物もきますが…) ライトタックル(LT)がおすすめです。

オマツリしなければカブラ・インチクや、ひとつテンヤ、ソフトルアーのキャスティング等もOKです。

2019年より資源保護の観点から引数制限を試行しています。キジハタのキープは5匹までとさせていただきます。 申し訳ありませんがご協力よろしくお願いいたします。

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アジ泳がせ釣りの仕掛け・道具

アジ泳がせ釣りの竿・リールなど

竿は30号以下が適しています(くわしくは「竿の号数について」をご覧下さい)。 大体どんな竿でも使えますが、2~2.5m位の6:4調子位が一番釣りやすいです。

マダイ竿も使えますが、柔らかいので大きい根魚などがかかった場合、 一気に根に持っていかれる可能性もあります。 あまり柔らかすぎたり、長すぎたりしない方がいいです。 逆に硬すぎる竿だとヒラメ等の食い込みに影響が出るかも知れません。

狙う水深は30~40m位がメインで、ごくたまにですが60~80mも狙う事があります。 手巻きリールでも問題ありません。道糸は4~6号位を100m以上。

この釣りはライトタックル(LT)がもっとも適していて、楽しいです。

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オモリは50号基本で80号もご用意下さい。ライトタックル(道糸2号以下)ならオモリ30号と40号をご用意ください。

この釣りはなれないと根がかりが多く、有害な鉛が海に多数残されることになります。 可能であれば鉛のオモリでなく鉄製のオモリを使用していただけると環境に優しく、とてもありがたいです。 おすすめは、フジワラの「ワンダーI」。「オモリ ワンダー」で検索すると通販ショップがいくつか表示されます。 東京の玉屋釣具店さんは品揃えが豊富なようです。 40号、50号、80号もあります。50号が入手できなければ60号でも結構です。 船の方でも鉄製オモリを少々準備していますので、ご相談ください。

アジ泳がせ釣りの仕掛け

泳がせの仕掛けは、下記2種類の中からお客さんに適したものを選んで下さい。 基本的には2本バリの胴突き仕掛けがおすすめです。

根がかりの可能性もあるので、仕掛けとオモリの数は最低でも3つはご用意いただいた方がいいと思います。 慣れない人はもっと根がかりが多いです。

1.胴突き仕掛け

2本のハリに餌を付けてアピールを増すことができ、1本バリ仕掛けよりもアタリが出やすいです。 初めてのお客さんにはアタリの出やすい2本バリ仕掛けをオススメします。

但しこの仕掛けはハリ数が多い分エサの消費も多くなります。市販の活きアジを購入されるような場合はもったいないですから、 死んだエサや冷凍餌(イワシ、きびなご等)との併用、もしくは港で釣った豆アジとの併用の方がリーズナブルです。 市販の活きアジを上バリに、冷凍エサか港の豆アジを下バリにかけるといいです。

自作される場合は、エダス4~5号50~70cm位を2本、 幹糸5号以上(長さはエダス同士が絡まない程度)、 捨糸3号50cm位でいいと思います。

日本海仕様と書いてある2本バリ位の泳がせ仕掛けが売っていますが(ヒラメ、キジハタ等をターゲットにしている)、 これはかなり使えるようです。例えばこんなやつ → ハヤブサの『船極根魚五目 アコウ・キジハタ根魚仕掛』

2.ヒラメ用の仕掛け

市販のヒラメ用仕掛けも使えます。アピール力は2本バリ仕掛けに劣るのでまめに誘うようにしてください。

港で釣る小アジを餌にする場合は型が小さいので大ビラメを狙うようなごっつい仕掛けは適しません。孫バリも不要です。 堤防で豆アジやイワシを泳がせてヒラメ等を狙う小型の泳がせ仕掛けが市販されてるようなのでそれが一番いいです。

釣具屋さんで活きアジを購入される場合はアジが大きめなので孫バリが必須となります。 市販されている普通のヒラメ仕掛けがいいと思います。

自作される場合は、エダス4~5号50~70cm位に捨糸3号30cm、幹糸5号以上1m位でいいと思います。 アジが10cm未満の小型の場合は孫バリはなくても構いませんし、ない方が豆アジの負担にならないのでいいと思います。

周りが当たっているのに自分に当たらない時に

捨て糸の長さとエダスの長さが同じ位の仕掛けは状況により当たりにくいことがあります。 この場合どちらかが長く、もう一方が短くなるようにすると当たることがあります。 どちらかと言うとエダスの方が長くなる方がおすすめです。

捨て糸とエダスの長さを変えてみると釣れることも、説明図

アジ泳がせ釣りのエサについて

餌の小アジは、予めお客さんに準備してきていただきます。準備の方法は以下の1か2です。(名立の徳市釣具店さんの活きアジはお店が5時開店に変更になったため間に合わなくなってしまいましたのでご注意ください。)

  1. 早めに港にいらしてサビキで小アジを釣る
  2. 予め通販でウグイを購入する
  3. 保険として冷凍餌も準備しておく
  4. その他のエサ

1.早めに港にいらしてサビキで小アジを釣る

港で釣る小アジはちょっと小さくて死にやすいのでお一人あたり30匹程度確保することが目標になります。

小アジを釣るための小さいサビキとアミコマセをご用意下さい。ハリは4号以下の小さめがいいです。小さいほどいい位です。 できれば複数のカラーがミックスされているサビキがいいと思います。

事前に港でせっかく釣っておいたアジがいざ出港時には半分以上死んでいたということが時々あります。注意が必要です。 ビクやスカリで海中に入れておいても死にやすいようです。狭いからでしょうか。 完璧な方法はまだ見つかっていないのですが、できるだけ大きいクーラーをご用意いただき、 その中に釣れたアジを活かした方がいいかも知れません。 この場合時々新鮮な海水を入れてやるかエアポンプを使う事、 クーラー内にケミホタルを入れておく事、クーラーの蓋を閉める時はソッと締める事、 暑い時は水温が上がらないよう凍らせたペットボトルなどを浮かべておく事、これらをご注意ください。

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2.予め通販でウグイを購入する

通販で活きたウグイを購入することができます。釣具屋さんの活きアジが大きすぎることが多いのと、 港で釣る豆アジが小さすぎることが多いのに対して、その中間位でサイズがちょうどよくブレが小さいのが強みです。

デメリットとしては、万一中止になった場合に無駄になることと、死ぬ可能性ですね。 お使いになったお客さんによると、全数生きたまま家に到着し釣行時も暑さでは死ななかったそうです。 とは言え、デリケートな生き物ですから、通販でもノークレーム限定と書かれたりしています。

20匹あれば大体足りるようです。すべてウグイで賄うのでなく、保険として少なめに確保しておくというやり方もありかも知れません。

こちらの記事も参考になると思います。 → 「養殖ウグイ(銀平・ギンペイ)が活きエサ最強? 特徴・保管方法・対象魚

3.保険として冷凍餌も準備しておく

活き餌の小アジが釣れないこともあります。念のため冷凍エサ(イワシ、キビナゴ、ホタルイカ等)や、 スーパーで売ってる小アジ等をご用意いただくと保険になります。ちょっと餌取りに弱いですがひとつテンヤ用のエビ餌も使えます。

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4.その他のエサ

小アジの活き餌の代わりとして、市販のシルバーフィッシュも実績あります。ただちょっと死にやすいです。

その他は、おとり鮎はいい餌になります。ただし活きアジに比べてさらに高価です。どじょうは当たりにくいのであまりオススメできません。

活きアジの大きさ

港の豆アジは渋くても当たりやすいのですが、ほんの小さい根魚も当たってしまい、逆に型のいいのが釣れにくくなることもあります。 また死にやすいので数を確保しておく必要があります。

大きい活き餌しかなくてそれでは食いが悪いという場合、二本バリ仕掛けを使い、上に活きアジ、下に小さめの冷凍エサを使うと、 大きい餌でアピールしておいて小さい餌で食わすという作戦がとれます。冷凍エサは小さめのイワシやキビナゴなどが使えます。 下バリに港の豆アジでもいいです。

活餌の管理

船上での小アジの管理は、それ用のクーラー(50L以上が望ましい)に船内設備の循環ポンプからの水を供給する形にします。 船常備のオケを使ってもいいのですが、フタがあるクーラーの方が水温が上がりにくくておすすめです。

小アジ用のクーラーを準備できない方は、こうゆう丸の大型クーラーをお貸しすることもできます。

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アジ泳がせ釣りの釣り方

餌をハリに付ける

小アジの口の中から鼻の方に向かって上あごにハリを刺します。 ほんの小さい豆アジサイズなら背がけの方が刺しやすく外れにくいです。 背びれ付近に浅くかけてください。アジが小さければ孫バリは刺さなくてもいいです。大きめのアジならば、尻ビレ付近か背ビレ付近に孫バリを刺してください。

この作業はアジを水につけたまま、できるだけ弱らせないようにやって下さい。

船の移動中は、バケツなどでアジを泳がせて弱らないようにして下さい。

アジ泳がせ釣りの釣り方

仕掛けを落とします。底についたら巻き上げて、アジが底から1~2m位上を泳ぐようにして下さい。 その位のタナが基本になります。

日によって、それよりもタナを上げて誘った方がいい時や、底に近づけた低いタナでないと食わない時もあります。 いろいろ試してみて一番その日にあったタナ・釣り方を探ってみてください。

根がかり防止と誘いの意味で、まめに底を取り直して下さい。重要ポイントです。 誘わないとなかなか食ってくれない事もありますし、 良型の根魚はいいところに餌を落とし込んでやった方が釣れる確率がアップします。 ドスンと落とさずにスルスルと、巻き上げる時もゆっくりやってください。 時には10mとか相当上まで誘い上げても面白いです。結構上まで追っかけてきますよ。置き竿でも全然釣れないという事ではないのですが、 可能ならライトタックルの手持ちで積極的に誘う方がアタリも出やすいし楽しいですよ。

港で釣れる極小の豆アジを使う場合はハリが外れやすいので、特に仕掛けを落とす時や巻き上げる時はスピードに気を使ってください。

アジが死んでしまったら、新しいものに変えて下さい。死んだアジは活きエサがなくなった時のために一応とっておきます。 もし死んだエサ(冷凍餌でも同様)を使う時は、オモリの捨て糸を極端に短くして、 オモリのだいぶ下に付けエサが来るようにした方が当たりやすいです。そして常に誘いをかけてください。

オモリを底につけた状態から電動の最もスローなスピードでゆっくりと10m上位まで巻き上げるとそれだけでも誘いになります。 これをやる時はオモリよりも付け餌が下になるように捨て糸とエダスの長さを調節してください。 周りのお客さんにまったく当たらない中、冷凍餌でこの誘いをやった方がヒラメ連発ということも過去にありました。

オモリが底の根にコツンコツンと当たっているのをアタリと間違える事がよくあります。そのままで様子を見ていると高確率で根がかりします。 言葉では説明しにくいのですが、とにかく小さいアタリが続くだけで全然乗らないような時は底に当たっている可能性を考えてみてください。

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アタリがあったら

アタリがあって魚が乗ったと思われるようなら、ゆっくりめに竿を立てて、魚の重みを確認しながら聞き合わせをしてから巻き上げます。 瞬間的にガツンと合わせない方がいいです。 ハリには餌の活きアジがついているのでそれが邪魔してハリがかりしにくく、ガツンと合わせるとすっぽぬけしやすいのです。

餌のアジが小さい時は一気に飲み込むので、いきなり大きいアタリが来ることが多いです。こういう時はすぐに聞き合わせをして大丈夫です。 逆に待ちすぎると根にもぐられてしまいます。 のったらできるだけ速やかに根から離して下さい。断続的に小さいアタリが出るような場合は、(以下記載の)餌が大きめの場合と同じように十分食い込ませてから聞き合わせしてください。

餌のアジが10cmを超える場合は、餌を十分食い込ませるために、前アタリの後の本アタリを待ちます。 アタリがあったら魚に違和感を与えないよう少し竿先を下げて、食い込むのを待ちます。 一段と大きなアタリがあったり、そろそろ十分食い込んだなと思われる頃に、 魚の重みを確かめるようにゆっくり大きく竿をあげてハリがかりさせます。

大物やヒラメはタモですくってもらいましょう。

キジハタは成長が遅い魚です。しかも最初はメスで大きくなるとオスに変わります。30cm位に成長してやっと卵が産めるようになるそうです。メスの可能性が高い小さいものはキープせずに逃がしてあげてください。 船長の個人的な考えですが30cmに満たないものはリリースしてくださると幸いです。 30cm以上であっても、キープする数があまり多くならないようにご配慮ください。 釣り始めに小さめのものが釣れた場合はオケに生かしておいて、大きいものが釣れた時点で逃がしてあげてください。 その際オケの水はまめに足してあげて、キジハタが死なないように十分注意してください。 型のいいキジハタが狙えるこの釣り場を守っていけるように、ご協力をお願いします。

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アジ泳がせ釣りの動画

お客さんが釣っているシーンの動画をご覧ください。

美味しくいただく

美味しさは個人の好みによるので一概に言えませんが、根魚は基本的に数日寝かせてから食べた方が旨味が増して美味しいと思います。 ご参考までお客さんから過去にいただいたメッセージをご覧ください。

釣り2日後の昨日、白身4種の食べ比べをしてみました。 2日後ではキジハタは未だ固く、クロソイは更に固くてもう少し熟成が必要ですね。この時点ではチカメキントキが美味しかったです。 お陰様で未だキジハタが残っているので、4日後の日曜日に味わってみたいと楽しみにしています。
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