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タイラバの基本情報
PE0.8~1号が300m必要です。タイラバは40~200gをご用意ください。詳細は下記の記事をご覧ください。
タイラバの概要
タイラバとは、ルアー釣りの一種です。餌は使いません。ただタイラバを海底に落として巻き上げるだけの簡単な釣りで、マダイや青物、根魚など、色んな魚が釣れます。
こうゆう丸ではタイラバを6月中旬~5月GW位とほぼ周年にやっています。
9~11月と2月はアマラバ(アマダイ狙い)とのリレーもご相談いただけます。3~4月はアララバ(アラ狙い)とのリレーもご相談いただけます。
2~3月の120m前後の水深を攻めている時はヤリイカも釣れる可能性があります。メタルスッテなどお試しいただけます。
6月中旬~7月の120m前後の水深を攻めている時はスルメイカも釣れる可能性があります。メタルスッテなどお試しいただけます。
タイラバの中でジギング・ライトジギング・スロージギング・SLJをやっていただいても構いませんし、 ひとつテンヤをやっていただいても構いません。但しオマツリする場合はおやめください。 それとタイラバ釣行ではタイラバに最適なポイントを選択し、タイラバに最適な流し方で攻めています。 他の釣り方には適さない事も状況によってはありますので予めご了承ください。 具定例として、ほとんどドテラ流しになりますので、風・潮の状況によってはタイラバ以外はやりにくいこともあります。 氷はお客様にてご準備お願いいたします。
基本ドテラ流しでやります。なので片舷に並ぶ形になります。
タイラバはとても単純で難しいテクニックは必要ないので初心者の方でも気軽に始められるというのが大きなメリットです。 小学生でも高学年ならば問題なくできます。 マダイをメインに狙いますが、青物や根物なども外道で当たってくれますので、マダイの模様が思わしくなくてもボウズの可能性が比較的少ないというのもいいです。 夏休みに親子でタイラバに挑戦!というのもいいと思いますよ。
ライトジギングのタックルをレンタルでご用意できます。
そもそもタイラバとはどんなものか?
下の写真がタイラバです。これに糸を結んで海底から巻き上げていくと途中で魚が食いつくわけです。
- ヘッド:オモリです。でもただのオモリではありません。タイラバを泳がせたり、水流を作ってスカートやネクタイをなびかせます。色んな形状があり、それぞれ泳ぎ方などが違います。
- スカート:白く細い短めのゴムがスカートです。水流になびいて波動を作ります。 最近は波動が強すぎるのをマダイが嫌うことも多くスカートは付けないか、少しだけ付ける位が主流です。
- ネクタイ:赤とオレンジのネクタイの形をしたゴムがネクタイです。これも水流になびいてプルプルと泳ぎます。その波動が魚を誘います。 ネクタイ型の他に末端が『し』の字になったよりアピールの強いカーリー型もあります。
- フック:ハリです。見えにくいですが大抵2本付いています。
タイラバの仕掛け・道具
タイラバの竿とリール
竿は2m前後。タイラバ専用竿でなくても、ライトジギングロッドや大抵の船用ライトタックルロッド(40号まで背負えれば十分)でもできます。 タチウオのタックルがあれば流用できますよ。バスロッドやシーバスロッドでもあまり長過ぎなくて(疲れるので)そこそこの強さがあれば十分可能です。 ひとつテンヤ専用竿でも使えないことはないですが、竿を立て過ぎるとティップが折れてしまうかも知れないのでご注意ください。
リールはベイトリールが基本です。スピニングリールでもできないことはないです。 ただ着底と同時に巻き始めるのとフォール(落下中)のアタリをとるのはベイトリールの方がやりやすい面はあります。
リールをこれから購入されるなら、安定した等速巻きをするためにローギア(パワーギア)でダブルハンドルのベイトリールがいいと思います。 すでにあるものをお使いになるならそこにこだわる必要はありません。
スピニングリールはキャストして広く探れるのが利点ですね。 スピニングリールを使う場合にベイトリール用のロッドと組み合わせると一番下のガイドが巻取りの邪魔をして巻きスピードにムラがでてしまうので、その組み合わせだけはやめておきましょう。
道糸さえ合わせていただければ電動リールももちろんOKです。 水深が深いことが多いので半分位のお客さんが電動を使っています。
ドラグはきっちり測って合わせておいてください。 強すぎればラインが切れてしまうし、 タイラバは口の皮にフッキングすることが多いので皮が切れてバレることもしばしば起こるのです。 ちょっと緩めで0.8kg以下にセットしておいてください。 ヒット後、糸が出されてなかなか巻き取れないような場合でも、魚が引いていない時に巻き取れるようならそのままでいいです。
ただし、相手が青物でポンピングでも全然浮かせられない場合や、風が強くて船が流されるために水の抵抗が強くかかるような場合は、 全然巻き取れないようならわずかづつ様子を見ながらドラグを締めてみるケースもあり得ます。
ドラグ調整のやり方はひとつテンヤでのドラグ調整方法が参考になります。
必要なPEライン
PEライン0.8~1号を300m。 (頻繁にそこまで使うことはありませんが万一の場合釣りができないと困りますので300mご用意ください。) 先端にフロロカーボンのリーダー3~4号位(PEラインよりわずかに強度が落ちる位の太さを選択)3m位をラインシステムを組んでつなぎます。
自分がどの水深を攻めているのか常に把握できるよう、PEラインは1mごとにマーキングの入ったもの、そして糸が細いのでマーキングが見やすいものを選びましょう。
タイラバの中でジギング・ライトジギング・スロージギング・SLJをやっていただいても構いませんし、 ひとつテンヤをやっていただいても構いません。但しオマツリする場合はおやめください。 それとタイラバ釣行ではタイラバに最適なポイントを選択し、タイラバに最適な流し方で攻めています。 他の釣り方には適さない事も状況によってはありますので予めご了承ください。 具定例として、ほとんどドテラ流しになりますので、風・潮の状況によってはタイラバ以外はやりにくいこともあります。氷はお客様にてご準備お願いいたします。
タイラバは常に手持ちの釣りなので、ロッドキーパーは必要ありません。 ただ、第一精工のフリースタンドみたいなのはあるととっても便利ですよ。 もしくは大きめの洗濯ばさみをご用意いただくと、下の写真のようにちょっと立て掛けておく時に使えますよ。
タイラバ
重さはどの位が必要?
タイラバは40~200g位を数個用意してください。 80g以上を使用することが多いです。特に冬から4月中旬位の時期は比較的深い水深を攻めるので80gよりも軽いものは 出番が少ないです。ただあまり模様が良くない時に比較的浅い水深を攻めることもあるので一応は軽めのものもご用意ください。
底を取れなければ釣りにならないので重いものは必要ですが、 潮が動かない時は軽めのものを使ってなるべく道糸が斜めになるようにしたいですし、 シルエットが小さい方がいいこともあります。なので重さは色々持ってた方がいいです。
水深は今まで最大で180m位まで出したことがあります。ドテラ流しが基本ですから糸は横に流れます。 横に流れる度合いが強ければ強いほど着底がわかりにくくなります。 200g位も持っていた方が無難です。
初めての場合数はいくつ必要?
数は最低3つあれば何とかなるかどうか…できれば5つ位は欲しいです。 ラインブレイクは(ラインシステムがちゃんとできいていてドラグ設定が適切ならば)ほとんどありません。 でもたまにサワラが多い時は切られることありますね(汗) 持ってる種類が多ければ多いほどその場の状況に対応できる可能性が高まります。
ネクタイのカラーは?
マダイ狙いの場合、ネクタイのカラーは赤、オレンジ、黒あたりが基本になります。 グローも当たったことありますね。 スペアのネクタイとして、カラーや形状が違うものを色々用意しておくといいですよ。
ヘッドの素材は?
ヘッドは鉛製のものとタングステン製のものがあります。違いは以下の通りです。
ヘッドの素材 | 比重 | 価格 |
鉛 | 相対的に小さい | 安い |
タングステン | 相対的に大きい | 高い |
比重が大きいと、同じ大きさのヘッドならより重くなります。そして同じ重さのヘッドならよく小さくなります。 ですから、比重の大きいタングステンのヘッドは、速く落ちて、シルエットが小さいという特徴があります。 ただタングステン製は価格が高いのでサワラがいるような時は使用を躊躇しますね(汗) 鉛を基本として、状況によって使い分けられるようにタングステン製も少しあった方がいいとは思います。
固定式と遊動式
従来の固定式のタイラバはヘッド(オモリ部分)にラバー・ネクタイ・フックが予め接続されていて、リーダーはヘッドに結びます。 遊動式ではヘッドとラバー・ネクタイ・フックが分離していて、リーダーはヘッドの中を通してからラバー・ネクタイ・フックに結びます。 遊動式はヘッドが自由に動くようになっていて、バラシは減りますし、フォールで当たる可能性が増します。 遊動式の方がおすすめです。
具体的な製品名について
タイラバはどの製品がいいかよく聞かれるんですけど、見た目が似てるので遠目に見分けづらいんですよね(汗) 形が違うためにハッキリわかるのだとビンビンスイッチとかビッグマウスとか当たってますね。 丸っこいのだと、ビンビン玉、紅牙+中井チューンとか。
ヘッドだけ通販で安く買える無名メーカーのを使って、ネクタイやフックなどのユニットだけは、 メーカーこだわりのを使う方が結構おられますよ。
タイラバの中でジギング・ライトジギング・スロージギング・SLJをやっていただいても構いませんし、 ひとつテンヤをやっていただいても構いません。但しオマツリする場合はおやめください。 それとタイラバ釣行ではタイラバに最適なポイントを選択し、タイラバに最適な流し方で攻めています。 具定例として、ほとんどドテラ流しになりますので、風・潮の状況によってはタイラバ以外はやりにくいこともあります。 他の釣り方には適さない事も状況によってはありますので予めご了承ください。氷はお客様にてご準備お願いいたします。
タイラバの結び方
リーダーをタイラバに結ぶ方法は、カウヒッチとハーフヒッチの組み合わせをおすすめします。やり方は『ハリスとサルカンの接続方法』をご覧ください。 この記事はマダイ釣りの仕掛けを自作する方法を解説したものですが、やり方はまったく同じです。ハーフヒッチの回数は4回もやれば十分です。
遊動式の場合、タイラバのヘッドが投入のたびに結び目にゴツゴツ当たるため、船長は念のためにヘッドと結び目の間にソフトタイプの夜光玉をクッション代わりに入れています。 大きさはヘッドの穴に食い込まず、ハーフヒッチの長さより大きく、その条件に合う中で小さめのものを選択しています。
遊動式のタイラバは太糸がついている場合(太い編糸の輪っかが予めタイラバに結んである)もあります。 これだと上記の結び目にヘッドがゴツゴツ当たるという問題もありません。太糸はPEラインや太めのフロロカーボンラインで簡単に自作できます。
太糸にリーダーを結ぶ場合、上記のカウヒッチとハーフヒッチの組み合わせでもいいのですが、結び目がタイラバヘッドの穴を通らず引っかかるようだと、実質的に遊動式にならずうまくありません。 そんな時、リーダー先端を8の字結びして輪っかを作り、太糸とループトゥループでつなぐやり方の方がいいと思います。
8の字結び+ループトゥループはリーダーと金属環(サルカンとか)の間でもできるので、太糸がないタイラバでも結ぶことができます。 リーダー先端の輪っかをタイラバの金属環に通して、次にリーダー先端の輪っかの中にタイラバを通せばいいだけです。 船長は結び目の強度を重視してカウヒッチとハーフヒッチの組み合わせでやっていますが、 8の字結び+ループトゥループならばタイラバを交換する時にも結び目を切断せずに簡単に交換可能になるというメリットがあります。
スナップは使わないほうがいいですよ。太糸がない遊動式タイラバの場合はヘッドがスナップに当たりスナップが破損する可能性があります。 太糸がある遊動式タイラバの場合はスナップがヘッドの動きを止めてしまうので遊動でなくなってしまいます。 あくまでもリーダー直結でいきましょう。
ご参考:ループトゥループのやり方
ループトゥループのやり方を写真でご説明します。
動画でも8の字結びとループトゥループのやり方を解説していますよ。
タイラバを変える
同じ位の巻き上げスピードでも当たる人の横で全然当たらない人がいたりすること、よくあります。 使ってるタイラバの違いでも当り方が変わるんですね。当たらなかったらタイラバを変えてみたりしましょう。 以下はその一例です。
ネクタイの形状やカラーを変える
ネクタイはタイラバを買った時に付属されているものとは別のものを持ってきて付け替える事もできます。
長さ、幅(太かったり細めだったり)、形状(まっすぐだったりカールしてたりちょっとだけカールしてたり)によって、 ネクタイが発する水中の波動が変わってきます。それで当たりやすかったり当たりにくかったりするんですよ。
カラーによってマダイの反応が違うこともあります。
ネクタイは大抵2本くっついた形になっていますが、1本を切り取って1本だけにするというのもありです。 できるだけアピール度を下げたいような時ですね。
トレーラーを使う
タイラバを使っても当たらない時にトレーラーを使うのも一つの手です。トレーラーとはフックに直接刺すワームの事です。 アピール度が増すわけですが、これによって逆に良くないこともあるので、普通のタイラバで当たらなかったら試してみてください。 トレーラーはハリ掛かりの邪魔にならないように一方のハリにチョン掛けで刺してください。 スカートやネクタイを取っ払ってトレーラーだけにする、といかいうのも一つの手としてあります。
タイラバ専用のトレーラーも発売されていますし、適切な大きさの普通のワームを付けても構いません。
こんなものもあります。すごい匂いで誘います。
スカートを外す
渋い時に逆にアピール度を下げるためにスカートを取り去ってネクタイのみとする手もあります。 誰も当たらないようなら活性が低い可能性があり、活性が低ければアピール度を下げる方向が功を奏すことがあります。 最近は最初からスカートを外す人の方が多いです。
ヘッドを変える
底がとれる範囲でヘッドを軽いものにするというのも一つの手です。フォールスピードが変わる他、 サイズが小さくなる事により巻き上げ時の水押し(水中の波動)が抑えられます。
同じ重さでもヘッドの形状によって水押しの度合いを変えることができます。 丸よりも細長い方が水の抵抗は弱くなります。 また形状の違いはタイラバのアクションにも影響し、アクションが変わればタイラバが生み出す水中波動も変わります。 同じ重さ、同じような色でも違うヘッドで当たり方が全然違うことがあるんですよね。
通常のヘッドは鉛製が多いですが、タングステン製のものもあります。鉛よりも比重が高いので、 鉛と同じ重さでサイズを小さくすることができます。
エビラバ・イカラバ
ハリにひとつテンヤ用のエビやイカを付けると食い渋り時に効果があることがあります。 とくにまだ雪代の流入がある時期は魚がいるのはわかるけど当たりにくいという事があるので、 そういう時の対策の一つにはなろうかと思います。
タイラバの釣り方
タイラバの選択
まず大前提となるのは着底がわかる重さのタイラバを選択するということ。 ひとつの目安として水深と同程度の重さのタイラバをとりあえず使ってみたらよろしいかと。 例えば水深100mなら100gのタイラバとか。 実際に落としてみて調整したらいいと思います。
着底がわからなければ釣りになりませんので、わかるようになるまでタイラバを重くしていってください。
逆に重すぎてもあんまりよくない面もあります。 タイラバが他の釣りと違うのは、糸が横に流れるほど釣れやすいということです。 まっすぐ下に落ちるようだと(比較的)釣れにくくなります。 糸が横に流れずにまっすぐ下に落ちるようなら着底がわかる範囲で軽いタイラバに変えた方がいいことも多いです。 水深の半分くらい(120mで60gとか)でも底取れることありますよ。
渋い時はシルエットが小さくフォールの遅い軽めのヘッドがいいことも。状況を見て試してみてください。
釣りの手順
船長から開始の合図があったらすぐにタイラバを投入し海底まで落とします。 落としていく間でも当たることがあるので、その時にアタリが把握できるように親指でスプールにわずかにブレーキをかけて糸ふけがでないように落とします。これをやらないとアタリがわからないだけでなく、バックラッシュを起こす可能性もあります。
着底したら即座に巻き始めます。落下途中から魚が追ってきている可能性もあるからです。
基本的に巻くスピードを途中で変えたり止めたりはしませんし、ロッドでアクションを加えたりもしません。 とにかくひたすら等速で巻くようにしてください。 疲れてきて竿を船べりやロッドスタンドに当てたり置いたりしてリールを巻く人がたまにいますが、これはだめですよ。 船の揺れが竿に直接伝わるので自分では等速巻きをしているつもりでも等速にならないのです。
探る範囲
マダイなら状況にもよりますが底から最低30mは探った方がいいです。根魚なら10m、青物なら40m以上は探った方がいいです。
朝イチは底から10m以内で当たることが多いですね。
活性が高い時は水深の半分以上で当たることもありますよ。水深60mのポイントで20mでヒットとか、 水深110mのポイントで50mでヒットとか、水深140mのポイントで70mでヒットとか。 こういう時は魚探画面に中層の反応が現れる事が多いですね。
乗っ込み時期ならそれこそ水面近くでも当たります。マダイは最初から水深10m位に浮いてますからね。
その時その時の状況を推察しながらなるべく効率よく探ってみてください。
ある程度の水深まで探ったら、落としなおしてまた着底させます。
ドテラ流しでやるため多くの場合ラインは斜めになります。 斜めになると、着底時にはポイントの水深以上にラインが出ていくようになります。 しかも船が流れるスピードが速いと落とし直すごとにさらに多くのラインが出ていくことになります。 このような状況では例えば底から20m以内を探ろうとした時に、 着底から単純に20m分のラインを巻き上げても実際のタイラバの位置は底から20mよりももっと下になります。 ラインの角度が45°の場合は、単純計算で実際の水深よりも約1.4倍程度出ることになります。 でも船上でいちいち計算もしていられないですし、船長がアナウンスしたポイントの水深よりも、 実際に着底するまでラインがどの程度多く出たか、その大体の割合によって巻き上げるラインの量を考えたらいいでしょう。
巻きスピード
巻くスピードはスロー巻きから超速巻きまでどんな速さでも当たる可能性があります。 回収する位の速い巻きでも当たるくらいですからね。 そもそも小型の両軸リールって自分では速く巻いたつもりでも実際水の中では大したスピードじゃないんですよね。 ちょっと速すぎかなと思う位も試してみてください。
マダイの活性が低くて速い巻きで食わない時にはゆっくり巻きます。 早朝の底付近でしか当たりづらい場合もかなりゆっくりめの方がいい事が多いです。 (底付近でしか当たらない時は低めを集中的に探ってもいいでしょう。) ただ、いくらゆっくりでも最低限ネクタイがプルプルと震えるアクションを起こす程度のスピードは必要です。それが肝だからです。 一度水面直下でテストしてみて最低限どの程度のスピードが必要か確認してみたらいいと思います。
小型の両軸リールですとハンドル1回転での巻取り量は50cm位でしょうか。 もし1秒間に1回転ハンドルを回すならばタイラバは1秒間に50cm上方向に動くことになります。 しかしそれは船が流れずにじっと動かずにいる場合です。 もし船が1ノットで流れているとすると、ハンドルをまったく巻かなくてもタイラバは水平に1秒当たり50cm動きます。 船が水平に流れるベクトルとリールを巻き取るベクトルはそれぞれ方向が違うので、 タイラバの動くスピードは単純に足し算にはなりませんが、 船の流れるスピードがタイラバのスピードに影響を与えることは意識しておいた方がいいです。 船の流れるスピードは船長が逐次アナウンスしています。
魚探を見てると、タイラバを追ってくるのに食わないケースが時々見られます。 あきらめて巻くのをやめてタイラバを落とし直すとマダイも落ちていきます。 こういう時、マダイが追ってきているだろう頃合いに急に巻きスピードを上げてやるとリアクションで食うことがあります。 少し速くする程度じゃなくて、突然明確にスピードをあげるといいです。
当たってる人がいたら、巻きスピードや使っているタイラバなどチェックしてみましょう。
水深の浅い場所では
水深70m以上のポイントならば澄み潮でも食ってくることは多いですが、それより浅いポイントだと濁りがないとなかなか食ってきません。 そんな時でも風が強く船が流されて、糸がだいぶ横に流れる時は釣れてくれたりします。 なるべく船から離れたところを狙う必要があるんですね。 風や潮で船がよく流れないような場合は、スピニングタックルでロングキャストするか、 着底がわかる範囲でなるべく軽いタイラバを使いラインが横に流れるようにするといいことがあります。
アタリがあったら
アタリは竿を通じて手にハッキリと感じます。アタリがあってもアワセを入れたりせずにとにかくそれまでと同じように等速で巻き続けてください。 単にネクタイをかじっているだけのアタリもあるからです。一回のアタリで乗らなくても巻き続けていると本アタリが出て魚が乗ることもあります。 本アタリが出てもアワセは必要ありません。魚が乗ったらファイトを開始します。
慣れない方は手を止めることなくずっと巻き続けてください。魚が引いた時は巻くのを止めるという考え方もありますが、ドラグさえ緩めておけばそこまでしなくても大丈夫です。 それよりラインにかかるテンションが抜けるのがよくないので、巻き続けた方がいいと思います。
唇の皮に薄くフッキングしている事がよくあります。あまり強引なファイトをすると皮が切れてバレてしまいますので注意してください。 前述したとおりドラグは弱めにしておいた方がいいと思います。
相手が青物の場合はリールをただ巻くだけでは上がってきません。 青物は突っ込んでいない時でもむこうを向いてほんのゆっくり泳いでいるのでなかなか巻き取れないのです。 こっちに頭を向かせながら巻き取っていくにはポンピングするしかありません。 ポンピングを使わないと時間がかかりすぎて他のお客さんに迷惑をかけてしまいます。 ポンピングをする時は竿を上げるのも下げるのもゆっくりやるようにしてください。
タモに魚が入って船上に上がってデッキに置かれたら、リールのクラッチを切って糸をフリーにしてください。 そうしないと魚が暴れたりした時に竿が折れることがあります。 ただし注意してほしい事が一点。タモの網の目は大きいのでタイラバだけ外に出てしまうことがあります。 魚は網に入って船上にあるのにタイラバだけまだ水中にあるみたいな。そうなるとタイラバがタモに絡んで面倒なんです。 なのでタモに入ってもラインはテンションをかけて張っておき、 タイラバも一緒に船上に上がってデッキに魚が置かれたのを確認してからクラッチを切るようにしてください。
竿の持ち方について
竿の持ち方を間違えている人が非常に多いです。 握っている手が疲れやすいですし、魚がかかった時に引きに負けてしまってバレやすくもなります。 竿とリールを一緒に持つようにしてください。詳しくはこちらの記事を参照ください。
乗っ込み時期の場合
乗っ込み時期は海底から水面付近まで広く当たる可能性があります。最初は広く探ってみてください。
最初からマダイが上層に浮いていることも多いです。 そういう時は下手すると巻き上げが終わろうという頃にヒットすることもあるので、毎回水面まで巻き上げることも必要です。
当たるレンジがはっきりしていれば、毎回底まで落とさずに可能性の高い水深だけを繰り返し攻めてもいいです。
上層に魚探の反応が集中している時は、軽めのタイラバを使って(底がとれなくてもいいので)わざとラインを横に流して、 斜めに引いたり、スピニングタックルで遠投して横引きするのも有効です。
なぜラインが横に流れた方が釣れやすいのか
ここまでの記事で何度も『糸が横に流れた方が釣れやすい』と書いてきましたが、それはなぜなのか。 少し解説してみたいと思います。
- 船の真下は、エンジン音や魚探の音波などの影響で魚にプレッシャーを与える。 浅いポイントで潮の透明度が高い場合は船自体の存在がプレッシャーになることもある。 ラインが斜めになっていれば船から離れた場所を引くことができる。
- 魚のいるレンジが狭い場合、ラインが斜めの方がそのレンジを長い時間引くことができる。
- 魚がナーバスになっている場合、落下するタイラバを忌避することがある。 しかしラインが斜めになっていればタイラバが落ちた地点と違うところを引くことができる。
タイラバの動画
お客さんが釣っているシーンの動画をご覧ください。
次はは初心者の方。いかに簡単な釣りかわかっていただけると思います。
こちらはフォールでのヒットシーンです。
こちらはスピニングタックル。
美味しくいただく
美味しさは個人の好みによるので一概に言えませんが、マダイや根魚は基本的に数日寝かせてから食べた方が旨味が増して美味しいと思います。