ひとつテンヤの道具、釣り方などをご説明しています。

ひとつテンヤのページ

ひとつテンヤで大ダイを釣った記念写真画像

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ひとつテンヤの魅力

こうゆう丸では夏~秋にひとつテンヤをやっています。

パラシュートアンカーを使ったり、ドテラ流しやスパンカーを立ててエンジン流しなど、状況に応じて流し方を選択しています。

超ライトなタックルで大ダイとスリル満点のファイト! スプールがキュルキュルと音を立てて回転し、道糸が出されるのが快感!ひとつテンヤのタックルですと2kg以上のタイならかなり糸を引き出して楽しませてくれます。

マダイをメインに狙いつつ、マダイの模様が良くない時は青物やヒラメ・コチ、根物などの外道で楽しんでいただいています。

平日は特に定員をかなり絞って少人数の釣行にしていますので、ひとつテンヤの他にタイラバジギング、スロージギング、SLJ、鉛スッテ、 ティップランなどをやっていただいても比較的オマツリしにくいです。 オマツリが頻発するようでなければ自由にやっていただいています。 テンヤに当たらないけどタイラバには当たるという事がしばしばあるので、一つくらい忍ばせておいてもいいかと思います。 (オマツリするようならひとつテンヤに戻していただきますのでひとつテンヤのタックルは必須です。)

8月上中旬は早出して鉛スッテ(水深25~40m位。40g程度)でアカイカ狙い、10月はティップランでアオリイカ狙いとのリレーもご相談ください。状況によりOKです。

余談ではありますが…7中旬頃~8月は表層のイワシの群れを追って船のすぐそばで青物(3kg程度ですが)のナブラが起きることがあります。9~10月はシイラが船に着くこともあります。キャスティングのタックルもお持ちになると面白いかも知れません。ただし他のお客さんに迷惑がかからないように、またキャストの際にケガをさせたりしないように周りに十分ご注意ください。

マダイは中層に浮くことが多いです。探見丸があるとタナを確認できてとても便利です。探見丸をお持ちでなくてもスマホで画面を見られますよ(但し電池の消耗が激しいです)

レンタルタックル1セットだけあります。

2019年より資源保護の観点から一部魚種に引数制限を試行しています。キジハタのキープは5匹までとさせていただきます。 申し訳ありませんがご協力よろしくお願いいたします。

ひとつテンヤの中でタイラバ、ジギング・ライトジギング・スロージギング・SLJをやっていただいても構いません。 但しオマツリする場合はおやめください。 それとひとつテンヤ釣行ではひとつテンヤに最適なポイントを選択し、ひとつテンヤに最適な流し方で攻めています。 他の釣り方には適さない事も状況によってはありますので予めご了承ください。餌と氷はお客様にてご準備お願いいたします。

ひとつテンヤとSLJのお客さんにお願いがあります。 船長首を傷めてパラシュートアンカーの上げ下げができなくなってしまいました。 そこで今後は席を決め終わって、前方の席になったお客さんに作業をお願いすることとさせていただきたいと思います。 一方的で大変恐縮ですが… 作業自体は難しいものではなく、今までもお客さんに協力していただきました。 やり方は事前にご説明いたしますし、安全にも配慮いたします。 身体的にこの作業が難しいお客さんには事前に教えていただきたいと思います。 この方法でもベストではないと思いますが、当面この形で試行させてください。 今後ひとつテンヤとSLJのご予約をいただく際は、上記についてご了承いただけるか確認させていただきますので、ご判断をお願いいたします。 ご迷惑をおかけすることになり、ホントに申し訳ございません。

ひとつテンヤの仕掛け・道具

ひとつテンヤの竿とリール

竿は2.5m前後のひとつテンヤ専用竿。

ひとつテンヤ専用竿でなくても使えないことはないですが、あまり柔らかい竿だと合わせの効きの面で若干やりにくいです。 逆に硬い竿だとアタリが見にくいです。専用竿は先端が非常にソフトでアタリが見やすく、そしてベリーからバットにかけてハリがあるので合わせやすいです。ティップランの竿は使えるケースが多いと思います。また道糸が非常に細いので、全てのガイドが抵抗の少ないSiCガイドになっていることが望ましいです。 長さは2.5m前後でなくても釣りはできます。ただあまり短いと誘い幅が短くなりますし、長すぎると重たくなります。スピニングリール用の竿を使いましょう。ショア用の竿だと、エギングの竿はまあ使えますよ。シーバス用の竿はものによりますね。使ってた方もおられます。最初はそういう竿でもいいと思います。それでもっとやりたくなったら専用竿を購入されてはいかがでしょうか。

ベイトリール用の竿にスピニングリールをセットするのはやめた方がいいです。一番下のガイドが狭いので一定スピードで巻くことが出来ずカクカクと振動するんですよ。 それでも小物を釣ってる分にはカクカクをティップ(竿の先端部)が吸収してくれるのでいいのですが、問題は大物がかかった時。 この時は竿が大きく曲がってますからカクカクは吸収されず、もろに振動が手元に来ます。それで大きいマダイがバレたこともあるのです。

リールはスピニングリール。PEライン0.6~0.8号を150~200m位(100m位を攻めることもあるのでできれば200m欲しい)巻いておきます。リールはできるだけ軽い方が疲れないので、 必要なPEラインを巻ける範囲であまり大きすぎないものがいいです。PEラインは1mごとにマーキングの入ったもの、そして糸が細いのでマーキングが見やすいものを選びましょう。リールが1台しかない人は念のためにPEラインの予備(パッケージ)を持っておくと高切れ対策になるので安心ですよ。

ひとつテンヤは常に手持ちの釣りなので、ロッドキーパーは必要ありません。 ただ、第一精工のフリースタンドみたいなのはあるととっても便利ですよ。 もしくは大きめの洗濯ばさみをご用意いただくと、下の写真のようにちょっと立て掛けておく時に使えますよ。

洗濯バサミを船べりに挟んでロッドをちょい置きする写真画像

ひとつテンヤの仕掛け

ハリスはフロロカーボン2.5号位を5m。道糸(PEライン)の引っ張り強度よりもわずかに弱い程度の強度がベストです。 信頼出来る方法(ラインシステム)でPEラインと接続すること。

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ハリスとテンヤの接続にスナップサルカンを使用する方もおられると思います。安いサルカンはやめた方がいいですよ。伸ばされて大物を取り逃がした事があります。 個人的にはハリスを直接テンヤに結んだ方が安心だなと感じています。

ハリスをサルカンまたはテンヤに結ぶ方法ですが、自分がもっとも信頼できる結び方で結んでください。悪い結び方だとそこで切れる事も多いのです。 よくわからない方は下記の記事をご覧ください。ハリスを結んだところは、大きい魚を釣った後など念のために結び直した方がいいですよ。

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テンヤの重さ

テンヤの重さは大体5~15号位。大体8、10、15号位がメインになります。以前は15号はめったに出番がありませんでしたが、深いポイントもよくやるようになってきたので、今は必須となっています。狙う水深は大体30~100m位です。

初めてでよくわからなくてとりあえず最小限のテンヤを揃えたいという方はとりあえず8号3つ、10号2つ、15号2つ位をご用意いただいたらいいと思います。( もし15号でも底をとれない状況になったら船長に相談してください。)そしてその後少しづつ必要と思うものを買い増していってください。

乗っ込み時期では、マダイは最初から上層に浮いていることも多いです。 そういう個体を狙うには、底をとれない位軽いテンヤを使ってラインを横に流し、横に探るといいこともあります。 5号よりも軽いテンヤもあるといいです。 重いテンヤでもロングキャストして底まで沈めずに上層をリトリーブして探ることもできます。

ひとつテンヤの中でタイラバ、ジギング・ライトジギング・スロージギング・SLJをやっていただいても構いません。 但しオマツリする場合はおやめください。 それとひとつテンヤ釣行ではひとつテンヤに最適なポイントを選択し、ひとつテンヤに最適な流し方で攻めています。 他の釣り方には適さない事も状況によってはありますので予めご了承ください。餌と氷はお客様にてご準備お願いいたします。

ひとつテンヤの餌

餌はお客様にてご準備をお願いします。糸魚川のえびす釣具店さんと 名立の徳市さんにも餌のエビが置いてあります。念のため事前予約をおすすめします。能生漁港周辺の釣具屋さんには置いていませんのでご注意ください。

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市販のエビ餌(大体8cm前後)を使います。

こんな風に樹脂のお皿に乗ってパックされたものが多いです。

ひとつテンヤのエビ餌写真画像1

真空パックのものもあります。エビの頭が比較的取れにくいようです。

ひとつテンヤのエビ餌写真画像2

大体1パック25~30匹位入っているものが多いようです。これを2パックは必要です。

ただ、エサ取りが多いようだと2パックでは足りません。そこで予備としてエビの形のソフトルアーを用意したり、 もしくはエサを3パック用意したりします。

エビ餌を硬く締めてハリ持ちをよくしたり、変色を防いだり、アミノ酸を添加して食い込みをよくするために、 このような調整剤を使う方もおられます。まだ釣果につながる顕著な効果を確認したことはありませんが、お好みでどうぞ。

ひとつテンヤの中でタイラバ、ジギング・ライトジギング・スロージギング・SLJをやっていただいても構いません。 但しオマツリする場合はおやめください。 それとひとつテンヤ釣行ではひとつテンヤに最適なポイントを選択し、ひとつテンヤに最適な流し方で攻めています。 他の釣り方には適さない事も状況によってはありますので予めご了承ください。餌と氷はお客様にてご準備お願いいたします。

ひとつテンヤの釣り方

ドラグ調整の方法

糸が細いですから、ドラグ調整はしっかりしておいてください。目安は0.8kg位に設定します。 (以前はPE0.8号なら1kg目安にしていましたがどうもたまに切れる方がいるのでもっと保守的にしました。) まず竿・リール・道糸・ハリス・テンヤ全てセットして、釣りが出来る状態にしてください。 そして船の方でドラグ設定用のオモリをお貸ししますので、テンヤに引っ掛けて竿で持ち上げます。 オモリが持ち上がるか持ち上がらないか位、持ち上げようとするとほんのチリチリドラグが滑り始める位に調整します。 ドラグが緩すぎればオモリはまったく持ち上がりません。ドラグがきつすぎれば持ち上がってしまいます。 ちょうどその境目位、オモリが地面を離れるか離れないか位に調整してください。

この方法でドラグを調整する時にいくつかの注意点があります。まず竿を立てすぎないようにすること。 竿を立てすぎると竿先の細い部分に無理な力がかかって折れてしまうこともあります。 道糸を極力巻いて自分は少し後ろに下がって、竿を水平に近い状態から持ち上げるようにしましょう。

ドラグ調整の時に竿を立てすぎてはいけない説明画像

他に簡単な方法として、1リッターのペットボトルの飲み物を用意しておいて、少し飲んで、レジ袋に入れます。テンヤにレジ袋をぶら下げ、竿で持ち上げて調整する方法もあります。

たまにドラグ調整をちゃんとしないでほんのユルユルにしてる方がおられますね。しゅっちゅうドラグ音がするのでわかります。 ちゃんとドラグ設定をした方がいいですよ。もしドラグがキツすぎれば当然ハリス切れの可能性が高まります。 逆にドラグが弱すぎるとアワセが効かなくてバレやすくなりますし、型のいい青物がかかった時にいつまでもファイトが続いてしまうことになります。

テンヤの選択

使用するテンヤは、なるべく軽いものの方がいいのですが、でも底についたかどうかがわからないようだと釣りになりません。 自分で底がとれる範囲でできるだけ軽いものを選ぶようにしてみてください。 慣れてなくてわからない人は、そのポイントの水深の0.15倍位の重さでまずやってみたらいいと思います。 例えば水深40mならば40×0.15=6号位とか。それでやってみて簡単に底がとれるならもう少し軽くしたらいいでしょう。 底が取れないならもう少し重くしてみてください。

テンヤを水中で上下していて、底についたのがドンッとハッキリわかるようですと、ちょっとテンヤが重すぎるかも知れません。もうワンランク軽くしてもいいと思います。重いテンヤをフリーでフォール(落下)させると場合によっては魚が嫌がってしまう事さえあります。もし重いテンヤしかなければフォールする時は竿でゆっくり落とすようにした方がいいかも知れません。

餌をつける

色んな付け方があるみたいですが、多分これが一番ポピュラーだと思います。

ひとつテンヤのエビの付け方画像

親バリは基本的に同じ刺し方ですが、孫バリは違う刺し方もあります。後ろ首の辺りに刺すなどです。

付け方のコツとしては、以下の通りです。

テンヤを落としていく時にクルクルと回転しながら落ちていくようなら、親バリがエビの中心を刺していなくて曲がっている可能性があります。 回転するようだと間違いなく食いは落ちますので注意してください。

テンヤに対してエビのサイズが小さいと、アピール度が低くなったり、テンヤの落下速度が不必要に速くなったりすることがあります。 そんな時、親バリと孫バリそれぞれに1匹づつ合計2匹エビを付けるという方法もあります。

底ダチをとる

”底ダチをとる”とは、テンヤが底についたことを確認するという意味です。

テンヤを落としていくと、道糸がパラパラと出ていきます。そして底についた一瞬、糸の出が止まります。 これを見逃さないでください。一瞬止まった後、すぐに潮に流されてまた道糸が出始めるからです。

できるだけテンヤは軽い方が当たりやすいのですが、軽くなればなるほど着底がわかりにくくなります。 軽いテンヤを使うためには、明らかにドスンと着底したというような判断ではなく、別の着底判断方法が必要となります。 それが以下の方法です。

道糸が出て行く時、竿先から水面までの間に少し糸フケを多めに出しておくと、道糸が水面を小さな波紋を伴って滑った後、水中に吸い込まれていきます。 底についた瞬間に、この波紋が出なくなります。これが目印になります。糸フケを出しながら落としていきましょう。 この方法で着底を確認した後、テンヤをゆっくり上下してみると、テンヤが底についたり底を離れたりする感じがほんのわずかにわかると思います。

ひとつテンヤでPEラインが水面で起こす波紋を見て着底を確認する説明画像

道糸は、10m単位の色変化と1m毎のマーキングによって、水深を測ることができます。それを目で追っていれば、もうそろそろ底に着くのが予めわかります。 それがわかれば、底もとりやすいですし、自分が今攻めている水深も把握できます。 詳しいやり方は「道糸の色とマーキングで水深を測る」をご覧ください。 但しひとつテンヤでは、道糸の先端にハリスをつなぎますね。そのハリスの長さ分を考慮しなければいけませんのでご注意ください。

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ただし、着底がよくわからない時に道糸のマーキングで着底したかどうかを判断するというやり方は適切ではありません。 道糸が潮に流される場合、着底までに本来の水深以上に道糸が出ることが多いからです。 着底したかどうかは、あくまでも竿に伝わる感触か道糸の波紋を見て判断するようにしてください。

底ダチをとれないと釣りになりません。まずは底ダチをとれることがこの釣りの大前提になります。底ダチがとれないようならテンヤをもっと重くしてください。 底がとれない状態で釣りを続けていてはいけません。もし持っているテンヤの中でも一番重いものを使って底ダチがとれないようなら船長に相談してください。シンカーをお貸しします。 シンカーはテンヤの上に取り付けます。シンカーは付けなければそれに越したことはありませんが、シンカーを付けた状態でもマダイを釣った実績はありますのでご心配なく。

探る範囲

ひとつテンヤでは特にタナ指示はありません。ご自由に攻めてください。ポイントに着くと船長はそこの水深を言いますが、これはタナではありません。魚探の反応を見て船長がアナウンスする場合もありますので、よく聞いていてください。探見丸があるとこの点便利です。

マダイを狙う場合、基本的には底から15m位上までを探ってみてください。 もっと上(20~40m以上)まで浮いている事もあります。水深が深いほどマダイは高く浮いている可能性があります。いい群れが入っているなら大体水深の半分位までは釣れる可能性があると思ってください。

マダイの泳層というと底付近をイメージされる方が多いのですが、実際はかなり上に浮いていることも普通に多いです。 実際の釣れ具合を見ても底で当たることもあれば10m、15m上で当たることもあればマチマチです。底だけを探っていると上のマダイは対象外になってしまいます。 様子を見ながら基本的には広く探っていただいた方がいいと思います。 探見丸をお使いになるとマダイの浮き具合が見えて便利(スマホでも見られます)ですが、 船の横で浮いているタイは映りにくいので絶対視はしない方がいいです。

食わせる

ほとんどの魚は、フラフラと弱って落ちてくる餌と自分から逃げようとする餌に反応しやすいです。 そこで①テンヤを落としこむ②テンヤを持ち上げる、この2つのアクションを基本にして、さらに③ポーズ(止め)を織り交ぜていきます。

でも、落としこむにしても、どの位のスピードで落とすのか、フリーで落とすのか、テンションをかけて落とすのか、 テンヤの重さで落ちるスピードは変わりますし、途中でポーズを入れるのか、どの位落とす度にポーズを入れるのか、 ポーズはどの位の時間にするのか、等などやり方は無限に考えられます。

持ち上げるにしても、リールで巻くのか、竿を持ち上げるのか、どの位のスピードか、どの位の距離か、ポーズはどう入れるのか、 こちらも無限に考えられます。

その日の魚の様子を想像しながら、当りパターンを見つけていってください。…とそうは言っても初めての人はどうしたらいいかわからないでしょうから、以下にいくつかのパターンをご紹介します。

リフト&フォール

テンヤを底まで沈めたら、根がかりしないようにほんの少し巻き上げてテンヤを底から離します。この時竿先は下に向けておきます。 そこからゆっくり竿先を上へ持ち上げ、頭上まできたらそこで数秒ストップします。次に今度はゆっくりと竿先を下げていき、 最初の位置まで戻します。でもこれで底ベタだけを探っているとタナが低すぎて根魚ばかりかもしくは餌を取られてばかりという事もあるのでご注意ください。そこで当たらなければタナを少し上げていき同じようにリフト&フォールして探ったりします。フォールのスピードを変えてみるのも手です。

中層からの落とし込み

テンヤを投入する時に、着底する前に底から15m位上で一旦止めます。(そのためにはPEラインのマーキングで水深を把握する必要があります。)そこから1mゆっくり落とし込み、数秒ストップします。 そしてまた1mゆっくり落とし込み、数秒ストップします。これを着底まで繰り返します。落とし込むスピードやストップの時間はマダイの状況に合わせて色々試してみます。また15mよりももっと上(20、30m上とか)から始めた方がいい場合もあります。マダイ狙いならこの中層からの落とし込みは結構重要です。

底からの誘い上げ

着底したら、とりあえずほんの少し底から離します。そこから50cmゆっくりテンヤを持ち上げ、数秒待ちます。 そしてまた50cm持ち上げ、数秒待ちます。最大で15m位上までこれを繰り返します。単にゆっくり持ち上げるだけでなくチョンチョンチョンとエビが跳ねるようなアクションを加えながら持ち上げたりしてもいいです。

ただ巻き

底からただリールを巻いてくるだけでも釣れることがあります。たまにテンヤの回収中に意図せずヒットすることもあります。結構な速さでタダ巻きしても当たる可能性があるということです。特に水深のあるポイントなどでアタリだなが幅広くて絞りきれないような時に有効です。

ポーズ

探見丸でマダイの反応が見えていたり、当たりやすいタナが明確である場合、そのタナで止めたままにしておくとゴンッと来ることがあります。活性が低い時にも有効なことがあります。

エビが跳ねるような動き

チョコチョコと水中でエビが跳ねるような動きを演出します。ぞしてポーズかフォールで食わせます。

水中をイメージして食わせを考える

逃げて食わせる

一度逃げるふりをして追わせます。チョコチョコ動かしたりリフトや巻きで逃げる獲物を演出します。 逃げるだけで食わなければ食わせの間をとってそこで食わせます。

弱った獲物を演出する

フラフラと弱って落ちてくる獲物を演出します。落ちるだけで食わなければ食わせの間をとってみます。

餌を見せて食わせる

ちょっとした間では食わないこともあります。しばらくジッとして餌を見せて食わせます。

当たる可能性のあるレンジが広い場合

水深が深くなればなるほど、当たる可能性のあるレンジの幅が広くなります。 例えば水深100mのポイントなら下手すると30~100mまで当たる可能性があります。 その中でも可能性の高いタナが絞り込めていればいいのですが、そうでない場合はリフト&フォールで探っているとあまりに効率が悪いです。

そういう場合にはただ巻きが有効です。テンヤをただ底から巻いてくるだけでも当たります。 これだとスピーディーに広い水深を探れるので効率がいいのです。 タイラバを持っているならオマツリしなければタイラバで探っていただいても結構です。

乗っ込みの時期

5~7月位は乗っ込み時期のマダイが中層に浮いていることが多いです。7月なんてもう乗っ込み終わってるでしょ、 と思われるかも知れませんが、その位の時期でも遅刻してきた乗っ込みの群れにしばしば遭遇しています。 乗っ込みの群れは底付近から水面下10m位まで広い範囲にいる可能性があります。 船長もアナウンスしますが、底から相当上に上げないと釣れないこともありますので、ご注意ください。

水深のある場所ならまだいいのですが、 比較的浅い場所(水深60m以内位)だとなかなか船の直下に魚が入って来ないことがあります。 朝早くて薄暗い時間か、濁りが適度に入っていたりしないと難しいですね。 この状況だと普通に真下にテンヤを落としても魚にアプローチできないので釣れません。 あえて工夫して船から離れたところの中層を狙って釣る必要があります。 こんな時に今まで効果があった方法をいくつかご紹介します。

アタリがあったら

アタリは、竿を通じて手に感じるもの、竿先の動きに現れるもの(コツコツ、モゾモゾ)、 道糸の動きの変化(落下が止まったり、急に引きこまれたり。道糸の出すわずかな波紋を見ていると見つけやすい)などによって表れます。 わずかでもアタリを感じたら、即座にビシッと合わせてください。普段コマセマダイをやっている方はアワセが不十分なケースが多いです。 ハリを刺すつもりでしっかり合わせましょう。

ファイト中はドラグを触らないようにしてください。どんなに魚が走っても焦ってドラグを締めたりしてはいけません。 そんな事をしてもハリス切れの確率が上がるだけで魚は止まってくれません。 走ればその内魚は疲れますからそこで巻き取ればいいのです。くれぐれも焦ってはいけません。 釣りを開始する前に調整をやってベストなドラグ設定になっていますから、これを後から変えないようにしてください。

慣れない方はポンピングはしないでグリグリ巻き続けた方がバレにくいと思います。テンヤのハリはチモトにオモリがついているので、少しでも道糸のテンションが緩むとハリが動いてバレやすくなってしまうのです。

竿は立て気味にしてファイトしてください。竿先を下に向けてファイトしている方はバラしやすいです。 また竿を持った腕を伸ばしているお客さんもバレやすいです。魚が暴れた時に竿先を叩かれてラインが一瞬緩むんですね。しっかり魚の引きを受け止められる体勢でファイトしてください。

ただし相手が青物の場合は巻くだけでは上がってきません。 青物は突っ込んでいない時でもむこうを向いてほんのゆっくり泳いでいるのでなかなか巻き取れないのです。 こっちに頭を向かせながら巻き取っていくにはポンピングするしかありません。 ポンピングを使わないと時間がかかりすぎて他のお客さんに迷惑をかけてしまいます。 ポンピングをする時は竿を上げるのも下げるのもゆっくりやるようにしてください。

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釣れた魚をタモですくうとテンヤがタモに絡まってなかなか外れない事があります。なので小さい魚は抜き上げるか、 もしくはハリが外れてもタモですくってもらえるように下で待機してもらって抜き上げるかした方がいいでしょう。

抜き上げる時は、リーダーを手でつかんで抜き上げるか、できるだけ糸を巻き取った上で横を向いて竿で抜き上げるかします。 できるだけ糸を巻き取ることで万一ハリが外れてもテンヤが飛びませんし、竿を立てずに抜き上げることが可能になります。

根がかりしたら

まず強く引っ張る前に、うまく外れないかどうか竿を振ってテンヤを揺すってみてください。すばやく道糸を張ったり緩めたりします。 緩める時は糸フケが出るくらい完全に緩めてください。単に引っかかってるだけならこれで外れます。 最初に強く引っ張っちゃうとハリが深く刺さって外れなくなることもあるので、まずはこれをやりましょう。

外れないようなら、最悪切れるのを覚悟で引っ張るしかありません。竿を上下逆さにし逆手に持ち替えます。 そして竿先を道糸が伸びている方向へ向けて、できる限りリールを巻きます。 もう巻けないというところでリールのスプールを手で押さえてドラグが滑らないようにします。(ドラグを締めるのはやめましょう。またドラグ設定をやり直さなければいけませんし、あまり無理して締めるとドラグの劣化が早まりますからね。)スプールを手で押さえてそのまま少し待てば船が流れるので、外れるか切れるかします。竿や道糸が船に擦れないようだけ注意してくださいね。

根掛かりした時にとにかく一番気をつけないといけないのは、無理な角度で力を入れて竿を折らないことと、道糸を船に擦って高切れさせないことです。

道糸が細いので注意が必要

ひとつテンヤは道糸が従来の釣りよりも細いので、気をつけた方がいい事がいくつかあります。

ひとつテンヤの竿は折れやすい

ひとつテンヤ専用竿は竿先が非常に細いので気をつけないと折れやすいです。今まで何度も折れたのを見ています。注意が必要です。

ちょっとお願い

ひとつテンヤって実は非常に破壊力のある釣り方なのです。特に根魚系には絶大な力があります。 あまりうるさい事を言ってつまらない雰囲気にしたくはないので、お客様のご判断に委ねたいと思っていますが…。 できましたら小さい魚はリリースしてあげてください。特にキジハタは少なくとも30cm未満はリリースしていただけるとありがたいです。30cm以上であってもキープ数があまり多くならないようにしていただけると助かります。 どうかよろしくお願い致します。

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ハリス切れを防ぐ

ハリス切れが多い方がたま~におられます。 ハリスが細いとは言え、ドラグは緩めだし、コマセ釣りのビシのような水中抵抗の大きいアイテムもないので、実はそんなに切れないものなんですよ。 切れない人はほとんど切れないので、切れるのが多い方は何かしら原因があるものと思われます。原因は人それぞれでしょうから特定は難しいですが、ここではすぐに思いつくものを列挙してみたいと思います。

ハリスは本来、この位の力をかけない限りは切れないという一定の強度を持っています。 ハリスが切れやすい人は何らかの原因によってその強度を落としてしまっている可能性が高いです。 その原因に注目してください。

結び方(ノット)が悪い

ユニノットとかクリンチノットとか結び方は色々ありますが、実はその結び目の強度はかなり異なります。 結び目というのはハリスが本来持っている強度を締め付けなどによって必ずいくらか落としてしまいます。 ハリスの本来の強度をできるだけ減らさない結び方を選択することが重要です。 これによりハリスが切れる可能性は低くなります。

よくわからない方は関連記事の結び方を試してみてください。

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締め込み時の摩擦による劣化

結ぶ作業の過程で、特に締め込み時のハリスの摩擦熱によってハリスの強度が落ちてしまうことがあります。結ぶ際にはなるべく摩擦熱を防ぐことが必要になります。

最も一般的な方法は、締め込む前に唾液などで結び目付近を湿らせること。そしていきなりギュッと締め込むのではなく徐々に力を加えていくこと。

また、結ぶ過程で摩擦熱が発生しやすい結び方と発生しにくい結び方があります。上記関連記事で上げた結び方は比較的摩擦熱が発生しにくいやり方です。

結び直さない

釣行中魚がかかって引っ張り合いをする度に実は結び目の強度は落ちていきます。 なので釣行中魚を釣り上げたり根掛かりしたりして結び目に負担がかかったらどこかで結び直すことを考えた方がいいと思います。

使い続けていることによる紫外線劣化

一般的にハリスに使用されるフロロカーボン素材は吸水性が低くその点では劣化しにくいのですが、でも紫外線による劣化は避けられません。 同じハリスを使用し続けると、釣行の度にハリスの強度は落ちていると思ってください。なるべく新しいハリスを使った方がいいです。

また、釣行中に未使用のハリス(スプールに巻かれた状態のもの)をタックルボックスに入れておかずに太陽光に晒している方を時折見受けます。 これは使わなくても紫外線で劣化していきますので、絶対に避けたいです。

ガイドが傷んでいる

ガイドに傷があるとラインは高切れしやすくなります。高切れが多い時はガイドをチェックしてみてください。 肉眼ではわからないような亀裂が入っていることもあります。

関連記事
ボタン:ガイドの傷みをチェックする方法へ

ラインの強度とドラグの関係

上で説明したドラグの調整方法はあくまでも初心者向けの簡易的な方法です。 本当は下記のようにlb表示を元に計算した上でドラグ調整をする方が安心してファイトできるのです。 以下、詳しいやり方をご説明します。

ドラグの強さの調整はラインシステムの中で一番弱いラインの強度の大体1/4~1/3位に設定するのが一般的です。ひとつテンヤの場合は糸が細いのでやや慎重に1/4位を基本にしたらいいと思います。 ここで”設定する”というのは、その重さより軽い負荷ならドラグは滑らないけど、その負荷がかかったらドラグがじわじわと滑りだす位にドラグの締め具合を調整するという意味です。

ライン強度はラインのパッケージに書いてある”xxlb ”というのがそうです。号数は太さを表しているだけで強度ではありません。lbというのはポンドを表します。 例えば8lbと書いてあるラインは、8ポンドが約3.6kgに相当しますから、3.6kg位の重さがかかると破断するラインだという事です。 lbが書いてないラインはどの程度の強度があるのかわかりませんから、使用には不安が伴います。 できるだけlb表示がされている信頼できるメーカーのラインを使用しましょう。 また同じ号数の糸でもメーカーや製品によってライン強度(lb)が違いますのでご注意ください。

もっと具体的に説明します。メインのPEラインが10lbでハリスのフロロラインがそれよりも強度の低い8lbだと仮定します。 ドラグ設定は一番強度の低いラインを基準にしますから、8lbの1/4ということで、大体0.9kg位に調整するわけです。

ひとつテンヤの動画

お客さんが釣っているシーンの動画をご覧ください。

こちらは特にマダイ以外の外道に注目した動画です。ひとつテンヤは釣れる可能性のある魚の種類が非常に多い釣りなんです。美味しい魚が釣れますよ。

こちらは小学生の女の子がお父さんに教わって挑戦する動画です。

美味しくいただく

美味しさは個人の好みによるので一概に言えませんが、サワラを除く青物や根魚は数日寝かせてから食べた方が旨味が増して美味しいと思います。

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